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2004-04-03

インドの小説

lahiri.JPG

インドの小説の紹介です。

 といっても、在米インド人(英語にすると、それこそ「インディアン・アメリカン」になって非常にややこしい。コロンブスの間違いは未だに混乱を招いておりますなぁ。)女性が書いた小説です。彼女の名前は、Jhumpa Lahiri(ジュンパ・ラヒリ)です。ロンドンで生まれ、ロードアイランドで育った、つまりは故国を知らないインド人です。

 ピューリッツァ賞を受賞した「Interpreter of maladies」は、短編小説集です。邦訳(「停電の夜に」)も出ているようです。邦訳の方は読んでいませんが、短編集の最初の小説の題名を取っているようです。短編なので、英語で挑戦しても読みやすいと思います。邦訳も良さそうです。

 なかなか味わいのある作品集です。何というか、余韻がアジアンテイストなのです。私にとっては、非常に肌にすっとなじんでくる作品集で、何度も読み返したくなるような余韻をもっています。人間がいとおしく、切なく、悲しく、さまざまな感情が静かに喚起されます。この中で、私の好きな短編は・・、おっと、止めておきましょう・・・。

 作品には、インドを知らないインド人、故国から離れて暮らすインド人の姿が多く描かれています。インドに暮らすインド人の話もあります。あーでも、外国で暮らす外国人(故国を離れて暮らす「外国人」)がアイデンティティをどこに置こうか迷いつつ、心身や価値観を漂流させつつ、けど、インドに繋がっているという非常に中途半端で、でも何かしら居心地のよさそうな感じもうける、非常に不思議な小説です。

 ぜひ、お勧めします。隣の「最近読んだ本」にリンクをはっておきます。

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