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2005-10-10

モンスーンの子どもたち

concert←ムンバイのモンスーン教室(日本のプロジェクト名は光の教室)で行ったコンサート。私たちのコンサートの後には、インドの子どもたちが歌を披露し、ダンスを披露してくれた。この子は、ヒンディ語で歌を歌ってくれ、また、コンサートが始まる前には、ヒンディ語の発音指導までしてくれた。

 さて、ムンバイでは、私が関わっているボランティア団体が支援している学校を訪問した。半年に一度、その学校がうまく運営されているか、見に行くわけである。学校は、ハンセン病病院の敷地内にあり、そこには小さな野外劇場がある。今回は、そこで、子どもたちのためのコンサートをやらせてもらった。まぁ、ボーパールでのコンサートの小規模版という感じで、ざっくばらんな雰囲気で、他のメンバーたちは歌やダンスを披露した。私がやった野バラのヒンディ語での説明も、「ぞうさん」のヒンディー語版の歌の披露も、つまりは、ここでリハーサルをやったようなものである。しかも、野バラの説明では、モンスーン教室の子どもに「発音指導」までしてもらった。終わった後、ヒンディー語で「分かった?」と聞くと、一番前に座っていた小さな男の子が首を横に振ってくれた(インドでは、首をかしげる動作が「イエス」の意味になる)ので嬉しかった。

 この学校は、半年に一度訪問しており、今年の2月にも行っている。
 そのときは、日本の小学生からのプレゼントを持って行き(ボーパールのところで書いた、姫路の小学生との交流)、千羽鶴や子どもたちが書いてくれた写真付きの文章を見せて説明した。今回の訪問では、そのお返しとして、子どもたちから日本の子どもたちへ手紙を預かった。
 
 お昼には給食を出してもらっている。これは、ご飯が満足に食べられない子どもたちが多いため、栄養を補給する意味合いと、あと、「ご飯が食べれるから学校に行こう」というモチベーションを高めるため。子どもたちが着ている青い制服は、私たちの支援で支給されたもの。定期的に通って来る子どもたちに支給されているようだ。

monsoon

 インド側のパートナー(実際に子どもたちの面倒をみてくれるのはインド側のパートナー)BLP(Bombay Leprosy Project)は、お医者さんの集団で、子どもたちの健康診断を定期的に行ってくれている。データに載っているのは、定期的に教室に来る子どもたちで約40人。後は、不定期あるいはたまたまやって来た子どもたちが30人から40人。健康診断をするといっても、全員がそろうわけではなく、追跡できない子どもたちが倍近くいることになる。
 
 データを見てびっくりすることだが、誕生日は記載されていない。誕生日が分からない子も多いようだ。また、住所の欄を見て驚くのは「○○学校の向かい」「○○の近く」という記載がほとんどということ。そう、子どもたちが住むスラムに住所はないのだ。

 前の訪問のときに仲良くなったラクシュミ(上の写真左端の女の子)。一年前の訪問のときにも出会って、顔を覚えていてくれたのだが、今回は会うことができなかった。スラムの子どもたちは、家族ごとでインド中を移動している子ども、生活環境の変わる子どもが多く、いつも同じ顔がみられるというわけではない。恒常的に、持続的にある一定のまとまりで子どもを支援することは、スラムにおいては非常に難しい。

monsoon1
モンスーン教室の先生。真ん中の先生はヒンディ語や英語など、右の先生は地元の言葉であるマラティ語の先生。「A(エー)、P(ピー)、P(ピー)、L(エル)、E(イー)」ときて、「アッペル」(Apple のこと)と発音するのには笑った(^^; 日本語のアップルも同じようなものだが…

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コメント

うちの子も、小学生の頃は給食を食べるために学校に行っていました。
給食のない中学生になって、不登校ぎみですが。(爆)
でも、彼我の子どもたちの違いは大きすぎるなあ。。。
ちなみに、昨夜はパパピザ、今はパンの1次発酵中です。休める時は、できるだけ家にいて、娘と料理をしています。やっぱ食いもんが一番モチベーション高いわ。
ただ、家庭崩壊した家で育った(育ってないか・・・)かみさんは、食いもんに興味がないので、参加してません。インドの子も、豊かな日本に来たら、どう思うのかな。

投稿: kajipa | 2005-10-10 11:15

 「休める時は」と書きましたが、前回シュークリームを作った時の自分のブログを見たら、やっぱり「原稿書き」に終われての現実逃避だったようです。実は今回もそうです。今度の土曜日に講演とパネルディスカッションのコーディネーターを引き受けています。でも、引き受けてから課長のダメ出しがあって、内容が変わるという。。。何でもやりますが、今回は資料がない。ど〜しよ〜。で、明日が締め切りなので、これからがんばります。ということで、責任のある行事が無かっただけで、どこにも行かず、現実逃避をしていました。(爆)あ、お金もありませんし。(泣)

 ハンセン氏病の施設への支援、ということだと、受け入れてもらえるのかしら。つまり、外国人の訪問も受け入れやすかったりするのかな?
それから、好善社がタイ国でやっているのは、子どもたち、ひいては親の世代への栄養指導です。もちろん、基本は衛生指導ですが、これも人々の教育を受ける機会が奪われているから。女性の教育問題は、人口問題とも相関関係があるようです。女性が教育を受けられない国ほど、人口爆発が起こるそうです。
 これから、中国とインドであっという間に人口が増えます。その人たち全員ではありませんが、国全体としてエネルギー消費もものすごく増えます。中国では木が伐採されて、今、日本人のボランティアが一所懸命中国で木を植えていますが、すでに九州では、中国企業によって山の買い占めが起こっているそうです。自分の国に十分ありながらよその国から搾取している国は、国力が衰えるにつれて、今度は搾取される側に立つのでしょう。それでバランスが取れて行くのかもしれません。

投稿: kajipa | 2005-10-10 18:31

パンの出来具合はいかがでしたか?ピザも昔よく、作りました。食べる量がたくさんになって、一回じゃ間に合わなくなってから、作るのを中断しています…
 今は、娘が気が向いたら、ケーキを焼いてくれます。

 そういうのを「逃避エネルギー」というらしい。このエネルギーは、ものすごく大きくて、うまく利用すれば何でもできてしまうらしい(^^; うちは受験生の息子が、突然、ピアノの練習を始めたのにはびっくりしました(;^_^A アセアセ…

 外国人の訪問というか、BLP(インド側のパートナー)とうちの団体がやっているので、私たちの訪問は自由。インド在住あるいは関係する日本人の友人たちにも、できるだけ、合間に見に行って下さいとお願いしています。やはり、「行って、見る」という行為はこういう活動を続けていく上で大切らしい。

 なかなか大人の指導までは手が回らないです。とても良いことだとは思いますが…
 

投稿: めぐ | 2005-10-11 16:29

パンは、ちょっと生地の出来が良くなかった(べたべた感が残った)せいか、ちょっと固くなりました。でも、娘はあっという間に4つ平らげてしまいました。(笑)早く娘が焼いてくれるようになればいいのですが。やりそうにないかな〜。でも、いつか化けてくれると思って見ています。
 現実逃避はねえ。。。力がありますよね。僕が高3の時は、きれいなカレンダーで紙袋を作っていました。卒業式のあとは、それを持って写っています。あ、ポスターをパネルに貼ってたりしました。人間には芸術が必要なんでしょうね。
 何をやるにしても、そこに人が絡む限り、「行って、見て、一緒にご飯を食べる」ってことが重要になりますよね。
 講演はまあまあでした。地元の新聞に写真付きで載りました。同僚の先生(女性)には、「さわやか系」に写ってると言われ、ほくほくしています。(爆)
 さて、今日と明日は、大学とNPOが協働で取り組んで準備して来た「ESD地域ミーティング」です。「持続可能な開発のための教育」。大学側は副学長、NPO側は僕が責任者です。9月から500通あまりのメール交換をして準備してきました。この絡みで月末は岡山出張です。今週土曜日は研究室公開。夜は、夏に学生の活動でお世話になった人が呑みに来ます。日曜日は朝からバスガイドをしながら植樹と講演会です。土日も不在の生活で、家族に負担をかけています。
 あ、自分のことばかり書いてしまいました。ま、自分のブログには書けないしな〜。(ばきっ)

投稿: kajipa | 2005-10-20 07:49

カジパさん、お忙しそう。
 ちょっと前の朝日新聞夕刊に、カジパさんが毎年やっておられる「電気を消してろうそく祭り」(名前が間違っているような(^^;)の主催者(女性)の方が載っていましたよ。思わず、思い出しておりました。
 私の方も、今週末は忙しいです。土曜日は、小学校でインドのオペレッタの公演やります。例のインドでのNGO活動のことも、スライド2枚入れてちらっとしゃべります。中央からお偉いさんが見に来るかもしれないらしい。
 なぜか私は、「ぞうさん」の歌をヒンディ語で指導することになりました。ちらしも作ったんだよ~~。見て見て!…ということで、ブログにも載せてしまおう(本人としては、結構、お気に入りの出来)
 

投稿: めぐ | 2005-10-20 21:51

8月から続いた研究会や集中講義や講演会、イベント、植樹(爆)、勉強会、依頼原稿等、やっと一息つきました。授業も、分担があるものは一段落。しばらく静かな毎日が過ごせそうです。
と言いつつ、明日(今日)から月曜まで岡山です。
おかやまESD国際ワークショップってのに参加します。
よく考えると、いろんなことをやってきたけど、基本にはやっぱり人間に対する興味が尽きない、という感じかな。
「100万人のキャンドルナイト」は、今年もやりますよ。今年は予算0だあ。(笑)
スローライフの辻さんをお招きする予定です。岩手県は、「がんばらない岩手」宣言をしています。がんばらなくても支え合うことで生きていける世界があることを、いわての人々から教えられています。もしかしたら、イーハトーヴってそんなところなのかもしれません。

投稿: kajipa | 2005-10-28 00:55

カジパさん、久しぶりにご実家にも寄れるのでしょうか?のんびりして下さいね。
「がんばらない岩手」というのは、岩手弁でなんて言うのですか?
 ちょっと前に友達とも話していたのですが、自分にとって本当に大事なものというのは、そんなに多くないのです。例えば、どこかへ引っ越さないといけないとして、家のものを全部持っていけないとして、さて何を持ち出すかということを一つ一つ考えてみると、あー、これも絶対必要というわけじゃないって目から鱗が落ちます。それと同時に、今やらなければならない仕事や用事を一つ一つ考えてみると、絶対自分に必要なものというのは、これまた全部というわけではない。ということで、生活の棚卸しというか、たまには優先順位の付け直しというのをやってみるといいなと思いました。そうすると、生活と気持ちにものすごく余裕がでる…。

投稿: めぐ | 2005-10-28 23:10

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