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2006-07-06

武士の家計簿

「武士の家計簿」(「加賀藩御算用者」の幕末維新 磯田道史著 新潮新書
 という本を読んだ。娘が買って来たのが机にあったので、ちょっと拝借。そのまま2日ほどで読み終えた…

 この加賀藩に勤めておった猪山さんというのは、今でいうところの財務部の「会計士」さんでおます。ソロバン勘定する人は、今でも相変わらず「汗水垂らして働くより」下に見られる傾向はあるようで、当時も、格は下でした。ただし、数学の才がいるため、「民間登用」の多い部署でございました。

 この猪山さん、数学の達人なのに、家計は火の車、借金が累積して、つまりは財政破綻寸前に至ったのです。そこで、持ち前の「会計の才」を自分の家にも応用することにし、ある日一大決心をして「家計簿」を作り、家計の不良債権一掃を目指したのです。

 見事、家計は持ち直し、その後の幕末から明治に至るまで、日記や書簡とともに家計簿が保存されることになったのでした。没落する士族、登用される士族、すさまじい社会経済変動を生き抜いた姿が封じ込められておりました。
 
 いやー、面白かったです。猪山さんが経験した社会経済変動、今にも通じるものがあります。時代を見る目、蒸気機関車の開通を見て、新政府がこんなことに大々的にお金かけるんだから、自分たちの年金(^^;旧藩からの家禄)なんかそのうち無くなるに違いないと喝破するのはさすがというかなんというか…

 それにしても、私は前々から子どもに言い聞かせている言葉「芸は身をたすく」はどの時代にも通じると改めて確信したのでした~

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