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2006-09-13

ダリットの女性達(2)

House

ダリットの村も訪ねた。幹線道路は一応アスファルトで舗装してあるのだが、ダリットの村に入る道は舗装していないので、すぐ分かるのだという。道ぐらい舗装してあげたらいいのにって思うけど…

写真は典型的な家。他のカーストにも見られるが、椰子の葉をふいた背の低い家で、中で背を伸ばして立つことはできない。中は狭いので、屋外で寝ることも多いという。

私たちが村に着くと、楽団が出迎えてくれた。

昔は、ダリットの村にヒンドゥー教の寺院はなかった。つまりはまぁ、建ててもらえなかったのである。そこで、ダリットの村では自分たちで石や木を祀っていたという。ところが最近、ヒンドゥーの寺院がダリットの村に寺院を建てて、お金を集めるようになったという。それは一見良い傾向に思えるが、実は、そうではない。ダリットの人が普通の村のヒンドゥー寺院にお参りすることは許されないからだ。つまり、分離主義。。これは良くないとプレマさんは嘆いていた。

SHG(自助組織)には、いくつかのグループをまとめて面倒をみるアニメーターという人がいる。数十キロ四方に沢山ある村からだと、通うのも大変だし一箇所に集めることは無理である。だから、グループの面倒をみるアニメーターという人たちが、それぞれのグループを回って相談に乗っている。

どうやってSHGの活動をやっているか、最終日のお別れ会の時に「寸劇」をして説明してくれた。何を言っているか分からない(タミル語なので)が、それでも大体の様子はわかった。夫や姑、小姑に虐められて、自殺を考えているときに、こういう組織があるよと教えられて助けられ、最初は半信半疑だが少しずつその仲間になり、仲間になるとアニメータたちが家にやってきて、ダンナや姑に説明してくれるというような筋書きだった。

自助組織では、一人一人が少しずつ貯金をして、全員の合計が2万ルピーを超えるとそのグループに対して融資が受けられる。まぁ、昔(今でも島根の田舎にはあります)あった、「頼母子講(たのもしこう)」の現代版、あるいは少額融資制度みたいなものである。2万ルピーあると、牛一頭を買うことができるのだ!グループの紹介をするときには、今、いくら貯まりました!という誇らしげな報告が多かった。

ある自助組織では、市場の税徴収を一手に任されることになった。去年一年間請け負って、ようやく今年も更新できて2年目に入る。毎週市が立つ大きな市場(いわゆる卸売市場)の6つの出入口で、朝の6時から夕方まで、市場に入る商人から通行税を徴収する。牛一頭が10ルピー、山羊は8ルピー、鶏は4ルピー、野菜などは場所代として50ルピー。これは政府の税金であり、代理で徴収している。門では、ずるをする人もいるし、数が多いと数えるのが大変だし、喧嘩しないといけないし、なかなか大変な仕事である。ダリットの人たちは、文字や計算のできない人も多いので、必ず門に一人、ここのWOLDのスタッフ(計算と記録係)が張り付いている。

一日働いて、報酬は50ルピー。ダリットの人たちは基本的に日雇い肉体労働者であり、苦力(クーリー)として働いても一日15ルピーぐらいしかもらえないので、ここの50ルピーはわずかな額だが非常に大きな額である。ダリットの人たちは、非常にまじめに働くので、税収入の増えた政府は大喜び、そのお金を預かる銀行も大喜びで、今では、銀行がダリットの人たちの後押しをしてくれているという。

写真は門に立つダリットのSHGの人たち。青い制服を着て税の徴収をする。ピンクのサリーを着た人はWOLDのスタッフのレーヌカ。計算と記録係で、門ごとに一人ずつスタッフが配置されている。多いときは、牛がどどーーんとやってくるので大変。あらゆるものが売られている。もちろんスナックや食事を出す店もある。

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