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2006-09-16

恐るべしムンバイ(手品詐欺)

 やはり書いておかなければなるまい、手品詐欺。。。

 勝手知ったる我が町ムンバイなどと思っていた心の隙を突かれてしまった。しょせん、ムンバイは「生き馬の目を抜く都会」、都会の恐ろしい一面を持っていたのでした。。

 空港に着いて、タクシーを探して乗ると、助手席に男が乗り込んで来た。この場合、直ちに降りないと100%トラブルに巻き込まれると、そういえば、読んだことがある…

 私もイヤだなと思いつつ、いらない、いらないと言っていたのだが、ドルをルピーに両替してやるという。ケララでお金を使い果たした私は、昨日の晩ベットの上に20ドル札を一枚、二枚、三枚、四枚、五ドル札2枚、と1ドル札一枚を並べて、あー、91ドルしかないと勘定していたのだった。

 ホテル代は別に置いてあるが、CITIBANKの残高も心細く、このドルを使ってしのごうかどうしようか考えていたのだった。

 そこを、つかれた!
 かなり良いレートだったので(そんなワケないやろ)、ともかく60ドルだけ両替しようと思って、60ドルを渡して3000ルピーを受け取ると、もう少し換えないかという。。

 えー、ちょっと待ってと言って、とりあえずこの3000ルピー返すから、一旦60ドル返してっていうと、あら不思議、今渡したばかりの20ドル札3枚の、一番上を残して下二枚が1ドル札に変わっている…

 ほんと目の前、一瞬のこと、目も離した覚えないのに…

 ええええ?我が目を疑いましたがな。財布の中を見ても、お金がない、夕べベットの上にお札を並べて数えたなけなしの91ドルなので、間違うはずはない。

 「やられた!!」向こうはそっちが小額紙幣と間違えたとかなんとかいうが、私は「降りる!」と言って、鞄を下ろして、「あいつが私のお金を取った!」「あいつは詐欺だ!」と叫びながら歩き出した。

 そこへ、「どうした?僕のタクシーに乗ったら?」という男が現れる。そのままタクシーに乗る。

 タクシーに乗ると、運ちゃんが「どうした?」という。事情を説明すると、「あいつは悪い奴だ(He is bad man)」と言う(なんだ、知ってるんだ)。僕からのアドバイスとして、タクシーは空港の外で捕まえないといけないよという。

 つらつら冷静になって考えると、こうやって助けてくれた人間も一味だということがよくあることだ。。。がーん。

 ムンバイは空港から南の方向。地図は大体頭に入っている。今は午後で、太陽はこちらの方向で影がこうできているから…とタクシーの影を確認すると、とりあえず南の目的地に向かっているようだ。

 いつも働いているスラムの近く、チュナバティやダラビ地区を通り過ぎる。タクシーの運ちゃんも「ここがムンバイの最大のスラム、ダラビ地区だ」という。「知ってる。ここで働いているもん。ここに学校を作っている。。だけど、あんた何でハイウエイ使わないの?そこにハイウェイあるでしょう?」「いや、ガネーシャ祭りで通れないんだ」(嘘つきめ!)

 ダラビに言及するということは、この運ちゃんもおそらくこのスラムの住人なんだろう。
 「運ちゃん、どこの出身?」(あんたがムンバイ出身でないことは知っているよ)
 「えーー(とたじろいで)、ウッタル・プラデーシュ州」(少し、田舎のことを思い出したか、歯切れが悪い)
 「(やっぱり)そうなんだ…。何語しゃべるの?」
 「ヒンディー語」
 「そうなんだ」
 「ところで、あいつだけど、あの悪人」
 「あー、あいつはエージェントだ」
 (エージェント?エージェントってことは、どう考えても、こいつも仲間ってことじゃん…)
 
 と思いつつ、とりあえず目的地までは行ってもらうことにする。

 さて、目的地で。
 100ルピー札4枚渡すと、運ちゃんはあと50ルピー出せと言い張る。「さっき、350ルピーを400ルピーにしたじゃん。あんた、自分のこと『良い奴』って言ったんちゃうん」(そんなのが通るはずもない)
 
 今渡したばかりの100ルピー札4枚、ふと見ると3枚になっている。しかも荷物を質にとったみたいな脅し文句を言い出す。

 それを見た瞬間「こいつもやっぱり一味か!」と、あったまに来て、その札3枚を投げ捨て、50ルピーだせばいいんやろと50ルピーも投げ捨てて、タクシーから飛び降りた。

 にやっと笑った笑顔に凄味があった(おお、こわ~~)

 タクシーを降りると、目の前に集まってきたクジャクの羽のうちわを持った少年。2年前から知っている(しつこく追い回されたため)。。「あんた、大きくなったなぁ~」というと、にこっと笑った。

 トラブルはこれだけではなかった。予約していたそのホテル、泊められないというのだ。別のホテルを紹介するという。系列ホテルだから大丈夫というけど、今夜深夜にムンバイに到着する残りの日本人5人に連絡しないといけないし、そんな急な変更は困ると、さんざんごねたが糠に釘。

 そこから1kmほど離れた別のホテルに送ってくれた(向こうがお金を払ってくれた)。新しいホテル、同じような建て方のホテルで、感じもよく、後になって分かったのだがビジネス街の一角にあるため、いろいろ便利で食事どころも多いことが判明したのだが、その時は、ダブル、トリプルパンチでかなりのダメージを受けていた。

 ホテルについて、すぐムンバイのパートナーNGOに電話を掛けて、ホテルが変更になったこととお金取られた話をする。残りの日本人5人の迎えについては心配するな、あなたも今度からは休暇だからとか言わず、遠慮無くうちの車を使えと暖かい言葉をいただく。

 慣れた頃が一番危ないってホントでした。
 その日は、誰を見てもドロボウに見えたので、ずっとホテルに籠もってました…

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