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2009-04-23

ゆくへもしらぬ

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 朗読劇というものを、初めて見ました。

 新緑のきれいな宇治にある源氏物語ミュージアムで、源氏物語の宇治十帖、浮舟の話を朗読劇に仕上げてありました。達ちゃんこと中田達幸さんの演出です。薫の宮や匂宮、浮舟やら大君、ナレーターなどが出演。立ったまま朗読するのかと思いきや、歩き回ったり、動いたり、顔を動かしたり、手を握ったり、後ろから抱きしめたり、片手に台本を持っていて表情こそ変わりませんが、少し動きが入るだけで随分と印象が違います。さすがは、朗読だけあって、言葉はストレスなく聞き取れるし、語尾は優しいし、集中して入り込むことができました。やはり物語が「物語られる」というのは良いものです。

 受講者だけ特別に100円引きになったので、喫茶室で食べた抹茶プリンパフェもこれまた美味でございました。

 それにしても、しみじみ源氏物語を聞くと、なんというか1200年前も今も、人間模様というか男女の営みというか、愛憎は変わらないのですね~。さすがは千年、読み継がれてきた古くて新しい物語です。

 という印象を持ったのは、夜(まだ公開されて2週目なのに夜一回しか上映してないのですよ(T^T))に、「ある公爵夫人の生涯」を見に行ったからです。この映画、主人公は実在の公爵夫人、ダイアナ妃の先祖にあたる人で、同じ様に悲劇的な人生に立ち向かわざるを得なかった人です。なんと私の当初の期待を裏切って、良い映画に仕上がってました。

 日本とイギリスと国は違えど、同じ貴族社会、出自だの嫡子だの血筋だの…よく似た環境で繰り広げられるお話(もちろん、夫は女ったらし)は、どこか似通っております。愛のない結婚と、愛のある関係と、不実な男と誠実な男、そして心に正直に従ったあげくに待ち受ける残酷な運命、どうにもならない運命にどう落とし前を付けるかとか、微妙に似通ったところがあって、どこでも(そして多分いつの世でも)同じなのね~って思ってしまいました。

 源氏物語は光源氏(男目線)の話だけど、今日の宇治十帖は浮舟の視点(女性の視点)で描かれており、「公爵夫人」の方も女性の視点で描かれているから、余計にそう思ったのかもしれません。

 敢えて二つの話の違いを言えば、浮舟は現実から逃げて(?)出家するけど、ディバンシャー公爵夫人は、運命を受け入れて生き抜くことでしょうか。受け入れる、つまり大人になるってことなんだけどね(^^; あの強さが私は好きです~~、対する浮舟は非常に日本的かな~~。

 「ある公爵夫人の生涯」、特に公爵夫人のイギリスなまりが素敵です。非常にパキパキした(角の立った)英語。あたくしイギリスなまり&スコットランドなまり&アイルランドなまりって大好きなんです(^^; しかもちょっと上品な素敵な表現がいっぱいあって、思わずメモメモしたかったです。あんな気品のある格調高い英語を話す機会は多分一生ないでしょうが(^^;、それでもテレビで放映されたら録画して、書き留めたい表現がたくさんありました~。

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コメント

Queen's Englishっつーやつですか?
岡山大学時代の僕のボスは、若い頃英国の国語の先生の家に下宿していました。なので彼の英語はまさにそれでした。まるでドイツ語か?と思うくらい、アクセントが強い英語でした。まあ、その世代の方の英語は、予備校の先生の英語もそうでしたね。

表現についてはわかりませんが、あるとき、結果と結論は別にして、この人の論文は美しい、と言われて紹介されたことがあります。当然、英国の研究者の論文でした。

僕は悲しいことに、日本人の英語が読みやすいです。同じ英語教育を受けたからでしょうね。ただし、名詞が中心になって展開する英語もわかりやすかったりします。これはどこの英語だろう。

投稿: カジパ | 2009-04-23 07:54

わ、自慢話を書きたくなってしまった(笑)。私の高校時代の英会話の先生がイギリス人で、徹底して British English でした。何しろ、sure を「シュア」と発音すると「ショー」と直されたくらい。で、社会人になってからですが、イギリスから来られた方とお話した時、わりと意識してその先生流の発音を心掛けたのですが、そうしたら日本にきて初めてEnglish をしゃべる人に会った、って言われました。They say they speak English, but actually they speak American なんだそうで(爆)。


投稿: ボリロン | 2009-04-23 12:12

カジパさん、
 そうです、そのアクセントの強い英語です。アメリカ英語、特に南部なまりは、どこまでも切れない長い「うどん」みたいで苦手です(^^; 慣れてくると、アジアの英語って聞きやすいです。アジアの英語に慣れて、アメリカ英語聞くと非常に聞きづらいです(ギア、入れ直さないとダメ)。
 論文も、文の構成が全く違いますものね。ただでさえ日本語の論文って、結論が曖昧だったりするので(^^;、で、最後何がいいたかったん(^^?っていうのがよくある…。
 

 

投稿: めぐむ | 2009-04-23 12:14

ボリロンさん、
 羨ましいです~。私も徹底してイギリス英語の発音を習いたかった~。私、ある外国人に「インドなまり(^^;」って言われたことはあります(爆)もう少し頑張ると旧宗主国のイギリスなまりに…ならんか~。

 私の友人はカナダに留学していたのですが、外国人にはすぐにカナダなまりだと分かるらしい(私には違いは分かりません)。
 確かにアメリカに留学していた日本人は、すぐに分かりますね~。最近オーストラリア&ニュージーランドに留学する人が多いので、その内、one day を "one die" と発音する不思議な日本人が増えるかも(爆)

投稿: めぐむ | 2009-04-23 12:22

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