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2009-05-14

人買い

 わたくしめのエージェントとクライアントとの交渉が長引いているらしく…(と、めっちゃかっこ良く書いてみましたが、つまりは翻訳会社と発注元の医療機器会社の間の詰めの話し合いが長引いているのか、難航しているのか?)、ともかく、具体的にいつから仕事に入れるかがなかなか決まりません。

 「最近、江戸のお店(たな)が傾きましてね、大阪に家移りしてきた娘がいるんですよ。ちょっと歳はいっているんですが、なかなかの上玉でしてね…」
 「うちは、上玉はいらしませんねん。安くてよく働く娘が欲しいんですわ」
 「そら、任せておくれやっしゃ。歳いっている分、安う働かせますがな」
 「ほんまでっか、よろしうたのんまっせ」

 って言われているような(^^; ひがいもーそーです(^^; それよか自分のこと上玉と書く時点で間違っているかも(自虐的…(^^;)

 まぁ、世の交渉事は話が決まるまで分かりません…。まさか、ぽしゃるということは無いとは思いますが、ものすごく不安で落ち着きませんです…。いよいよあかんかったら、時間の切り売りします(--;

 落ち着かないまま、水曜日はレディースデーなので映画のはしごをして来ました。1つは、お馬鹿なブラピ(ブラッド・ピット)がめちゃおもろかった「Burn after reading(バーン・アフター・リーディング)という作品。ブラックな作品でおもろかったけど、ブラックすぎて、"?"マーク3つって感じ(^^; 

 もう一つは今年のアカデミー賞を総なめにした「スラムドック・ミリオネア」。インドのムンバイのスラム出身の男の子が、クイズ番組で億万長者になる話です。これがねぇ~、良かったです…。ムンバイ(昔のボンベイ)は、私があるNGOに関わったときに、よく行った町でしかもそのスラムで活動していたのです…。ムンバイにはアジアで最大のスラムがあるのですが、もちろん外国人である私が垣間見れるのはごく一部。想像はついても実際に映像で、あの子たち、こうやって生活していたのだな、背景にはこういう世界が繰り広げられていたのだなって見せられると、いろいろと思うところがありました。

 しかも映画の半分はヒンディー語…。最近ヒンディー語をしゃべってないから、すっかりさび付いた頭には新鮮で、ものすごく良い会話の勉強になりました。「チャイワーラー」(映画ではお茶くみのことだけど、チャイ売りが言う言葉でもある)という言葉が何度も出て来るのですが、インドでインド版「汽車ぽっぽ」歌ったとき、間奏でチャイ売りの出番があって、そういえばチャイ売りやったなぁって懐かしかったです。

 という感傷に浸るような作品ではなく、実際は心に痛く重く、でも希望の残る良い作品になっていました。

 で、映画終わった後、たまたま会費を払いに労演に行くって言ったら、やすみさんが「今日、来月の前進座の「さんしょう太夫」でおかーさん役をやる女優さんの妻倉和子さんの演劇講座があるよ~」と教えてくれたのです。で、行ってみたら、これが大ヒット!前進座の歴史から、さんしょう太夫の見所、出雲の阿国の話など、非常に非常に面白かったです。6月12,13日に京都会館である「さんしょう太夫」は、森鴎外の山椒大夫ではなく、もともとの説経節の山椒大夫です。もともとの説経節は、民衆の目からみた民衆が語り伝えてきた話、今流布されている骨抜きにされた悲しい話とは違うそうです。妻倉さん曰く、これは「奴隷解放」の話なのです、と。説経節、昔、東洋文庫で、説経節は読んだことがあります。舞台では、実際に説経節を語る集団がやってきて、話を進めていくという構成、生演奏の音楽あり、語りあり、しかも芝居ありで、ものすごく期待が高まりました…。

 山椒大夫は、言わずと知れた人買いの話です。「スラムドック・ミリオネア」も、人買いの話が背景にあります。

 で、現代の日本を見ると……。少しは、人間は成長しているんでしょうかね…?

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コメント

おぃらは、じいさんに人買いの話をいろりで聞かされました。五歳前のことです。
人から逃げてきた姉妹がどのように逃げ延びたかという話で、さまざまな人たちから助けられたりかくまわれたりしながら、最後にはしあわせにくらしましたとさ・・で終わった記憶があります。

リアルに思い出すのは柳行李に姉妹がつめこまれ、囲炉裏の上につるされたところが失禁してしまい、みつかりそうになるというところです。
かくまっただれそれの機転により、笑いでその場をのがれたような。

おさなき日の記憶はおぼろです。

投稿: 風 | 2009-05-17 23:08

おお、風さん、おひさしうございまする。
 風さんのじいさまに聞いた話となると、かなりリアルな「おしん」の世界ですね。
 おばあちゃんがよく、「夕方遅くまで、あそんじょったら、ことりが来るで」って言ってましたが、その「ことり」とは、小鳥ではなく、「子取り」だったことが後で分かってびっくりしましたさ。

投稿: めぐむ | 2009-05-18 00:01

それって、雑技団に売却されるってことなんでせうね。そしてアイスクリームにとじこめられて油であげられるって、きりひと賛歌ですよ。

投稿: 風 | 2009-05-18 22:24

はい、多分(^^;オペラ座の怪人やエレファントマンの世界なんでしょうね。きりひと賛歌って?また難しい謎かけをする…(^^;

投稿: めぐむ | 2009-05-18 23:05

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