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2010-08-15

銀河鉄道の夜

 街の灯りが明るすぎて、京都では天の川は見えない。流星群にも会えない。

 昔、田舎で夏に山んなかで発掘調査していたとき、降るように星が見えて、天の川もはくちょう座も見えて、突然、天から幾筋もの流星群が流れた。

 銀河鉄道の夜を読んだのは、いつの頃だっただろう。やっぱ小学生か…。詳しいことはすっかり忘れていて、切なさと、カンパネルラの名前だけが、印象に残っていた。

 P-actに朗読劇、「銀河鉄道の夜」を見に行って来ました。

 気がつくと、一緒に、銀河鉄道に乗っていました。
 停車場では、手のひらにさらさらと青い水晶のような砂を乗せて、指の隙間から落とし、銀色の鷺、雁は、頭と足とどっちから食べてやろうか、甘いお菓子というより、やっぱり塩味のような気がし、思いもかけず「主よ、御許に近づかん」の賛美歌が聞こえてどきっとし、井戸に落ちたさそりのくだりでは、思わず泣きそうになり…。

 朗読はもちろん素晴らしかったのだけど、バイオリンが思った以上に良かったです。生のバイオリン、切ない音に、透明感のある水音みたいな音、自分の音を反響させて(反復させて?)二重奏になっているし、バイオリン一本でほんといろんな音色が出るんだ~、音楽が情景に合っていて、バックの音ともほんと違和感なくて、弾き手は朗読もするし、ほんと朗読とバイオリンがマッチしていて、一つの世界が広がってました~。

 つうか、単なる朗読じゃないんだ~、これって。

 ところで、今「銀河鉄道の夜」を聞いてみると、思わず苦笑するところが何カ所か。少々複雑な心境。あんまり書くと差し障りがあるので書きませんが、一時期、キリスト教の独善性と格闘していた(?)頃の、心のトラウマが少々刺激されて、思わず苦笑(^^; いえ、あたくしの中ではとうの昔に解決したことなんですが、まっ、あたしのクリスチャン人生も紆余曲折をたどって、少々脱線中だもんで、いろいろと思い出してしまいましただよ~(遠い目)。

 宮沢賢治が抱いた憧憬と反発、なんかしみじみ分かる気がするんだなぁ。

 

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