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2010-09-07

鬼灯町鬼灯通り三丁目

 京都労演の例会で、「鬼灯町鬼灯通り三丁目」を見に行って来ました。

 戦争から復員してきた松尾大吉さん、なんと家では戦死公報が届いてとっくに葬式を済ませた後。妻には、死んだ夫のことはとっくに忘れて初恋の人を待っていると言われるし、なんとその初恋の人の母親と妹分が居候。折角、生きて帰って戦地から来たはずなのに、全くの招かねざる客。ともかく、四人の奇妙な共同生活が始まる…。

 戦争直後、食べるものに事欠く中で、戦死したのに生きて帰って来た大吉さんの、「大吉お守り」を売り歩くことにすると、それが大当たり。次々と息子が帰って来たというお礼の知らせがある中で、肝腎の妻の初恋の人は帰って来ない…。

 いやー、なんとも奇妙な笑える設定の中で、ぽんぽんと歯に衣を着せない台詞が飛び交って、ほんとケラケラと笑えました。。。

 ケラケラ笑う乾いた笑いの中から、段々と戦争のむごさが浮きだって来ます。

 私は戦争なんて知らない高度経済成長期に生まれたので、舞台で観て初めて、戦地に送った母親の思いとか、人の思いを実感できます。これって舞台のすごさなんだと思う。8月、戦争に関するドキュメンタリーとかいっぱいいっぱいテレビで観て、インタビューやら映像やら観たけど、やっぱり向こう側、遠くの話しで実感までは至らなかった。

 けど、舞台だと、ほんとまざまざと実感できて、胸に迫って来る。舞台はやっぱり凄い!

 特に、NHKラジオの「尋ね人コーナー」の放送。あーー、こういう事だったのねと、初めて実感しました。

 それに鬼灯が悲しくて素敵。昔は堕胎に使ったという鬼灯。子鬼が鬼灯の灯りを持って、自分の墓を探して家に入ってくるという。鬼灯約2000本が舞台を飾ってます。

 ともかく小梅役の川島なお美さん、テレビで観るのとは全然違って非常に役にはまってました。考えたら、この小梅さん、大吉さんとは全く関係のない赤の他人の居候のハズなのに、飄々として、しかも大吉さんと関係を持った後も、計算とかいやらしさをほとんど感じさせないし、サバサバ飄々としているし、結構好きでした。元女郎の難しい役なんだろうけど、ほんと期待以上に良かったです。パンパン狩りを目撃して、逃げや~ていうところでは、思わずもらい泣きしました。

 哀愁漂うほんとに人の良い大吉さん、直情型の弥生さん、ちょっとしたたかででも息子思いの鶴恵さん、4人それぞれが非常にバランス取れてて、いやー本当に良かったです~。お母さんの鶴恵さんは、ほんと無念なんだろうなと、思わず泣いてしまいました。こういう母親が何人もいたんだろうね~。

 舞台の途中で、「大吉守り」を売りに、川島なお美さんら二人が客席に下りて来ました。
 なんと、達ちゃんのところで売り始めました。お代を貰うまで帰れない、昨日は100円くれはったって、達ちゃんが慌てて100円出しました。いいな、いいな、川島さんと絡めていいなぁ~。しかも、舞台が終わった時、その100円を、また客席まで返しにきはって、握手までしてもらって、二度美味しい。いいな、いいなぁ。

 できれば、もう1回観たかったです~。

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コメント

神戸公演では千円出して大吉お守り買った人がいたそうです(゚ー゚)
終演後の交流会では、川島さんも含め、4人の役者さんたちと楽しく飲ませていただきました。
見ごたえのあるお芝居でしたねー。

投稿: かつぼう | 2010-09-07 23:58

かつぼうさん、
 私も交流会に行きたかったけど、なんせ合宿と重なっちゃって~。交流会に出たかったので、めっちゃ羨ましいです~。

 あし天も10月からいよいよ撮影が始まるそうですね~。時々、ファニーちゃんに話しを聞いてます。頑張って下さいね~。

投稿: めぐむ | 2010-09-08 00:17

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