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2011-01-19

ゴドーを待ちながら

今日は、P-actの「読もう!声に出して」の会で、ベケット作、「ゴドーを待ちながら」を読みました。

 題名しか知らなかった「ゴドーを待ちながら」。ぐぐると、不条理劇と書いてあった。
 不条理劇って、なんや~?わけわからんやつやなぁ~?と、思考停止させたまま、P-actへ。

 ところが、ふ、ふ、ふじょーりげきって、面白い~。不条理劇が面白いのか、ゴドーが面白いのか分かりませんが、こんなにおもろいとは思わなかったです。

 私は結構、あーやこーや考える人です。あーやこーや理屈をつけて、物事の理由を見つけたがる人です。答えが出なくても、答えがないという答えを見つけたがる人です。だから、頭が空っぽになるマラソンが好きです。。。

 で、不条理劇といえども、最初は、いろいろ考えてみるわけです。ゴドーは、なるほど神なのか(という説があるというのを読んでいた)とか、そういやーゴルゴダの丘でそんな会話が交わされていたなぁとか、とすると、エリエリ・サバクタニの神学論争なのか、とか、いやいや、そういえば、「人生は死ぬまでの暇つぶし」と言った人がいたなぁとか…。ところが、自分が考えていることが、ことごとく覆される。見事にひっくり返されて、で、元に戻って、ひたすらゴドーを待っている。

 で、かなり早い段階で、考えるのをやめました。で、ひたすら波に身を任せている感じ。あっち漂いこっち漂い、おお、こんなん来ました、あんなん来ました~。へぇ~、こんなん来るんや~。

 後で、みんなが言っていたように、一切の解釈を受け付けないというか、解釈した瞬間に面白くなくなる、定形が出来た瞬間に面白くなくなる不定形の面白さっていうところが、ものすごく面白かったです~。

 ほんとは2回に分けてやるはずだったのが、二幕待てない~、私は電車無くなっても最後まで読むぞ~的なノリになり、今日で全部読み終わりました~。

 ともかく、今日行かなければ、多分、一生、ベケットさんも知らずに、ゴドーさんも知らずに終わったと思います。

 脚注を読むと、さらに深い。。。かなりシュール。聞いてみると、1950年代、第二次大戦の終わった直後の、それこそ荒廃し、蹂躙されたフランスで出来た作品。フランス人で、フランス語で分かったら、別の、エスプリの効いた、ちょっと投げやりなブラックな面白さを味わうことができるのかしらと、ちょっと、フランス人が羨ましかったです。

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コメント

そんなに面白かったんやあ^^
そして、そんな遅くまでやってたんやあ…。
10時までと思ってたから、9時過ぎた時点であきらめたのよなあ。行けばよかったかなあ^^;

投稿: pega | 2011-01-19 07:49

終わったのは、いつもと同じ10時頃だったかなぁ~。意外に短かった。
まぁ、途中から入っても満喫できない感はあったかも…。
次回、もう一度やるみたいなので、よかったらどうぞ~~。

投稿: めぐむ | 2011-01-19 09:48

面白かったですね〜cat
役を決めずに読んだのが、読もう!でこの作品を読むにはよかったのかもしれません。
ベケットの他の作品を、
フランス語版と英語版で読みましたが(目で見て人が発音するのを聞いただけですけどね)、
綺麗に韻を踏んであって、心地良い音でした。
日本語になったとたん、
その良さが損なわれていて、
実は、あまり好きではありませんでした。
でも、今回、見直しましたよ〜、ベケット〜heart01
来月どう進化するか、楽しみですねeye
pegaさんも、来月こそはご参加ください!

投稿: かゞり猫 | 2011-01-19 16:22

さすが、かゞり猫さん、ベケットの原書を読まれたんですね!

私も気になって気になって仕方がなかったので(あのながーーーい部分とか)、原書(英語版、ベケット自身が英語に訳した版)を注文してしまいました。

読もう!は毎回毎回、とっても面白くてどっぷりはまっています。私自身全然うまく読めない時や、セリフの途中でキャラが変わったり(^^;、どこの人やねん!というアクセントになったりしますが、それも全部含めて、わくわく、はらはら、どきどきしています。

投稿: めぐむ | 2011-01-19 16:52

さきほど YouTube で昔の漫才の映像をいくつか見ていましたら、星セント・ルイスの映像がありました。ご記憶かなぁ、「田園調布に家が建つ」っていうのが決めのギャグのコンビだったのですが。

それを見て思い出しました。この二人で「ゴドーを待ちながら」を上演したことがあったのです。お笑い芸人にベケットの芝居をやらせるなって何事だ!の声もあったと聞きましたが、それはともかく、さすがにツボは心得ていて面白かったぁ。

投稿: ボリロン | 2011-01-30 23:42

ボリロンさん、
 星セント・ルイスって名前は聞いたことあるけど、あんまり覚えてないのです…
 ボリロンさん、この星セント・ルイスのコンビで、ゴドーを見にいかはったんですか!いや~、確かに、ツボにはまったらめっちゃ面白いかもしれないです。

 不条理劇って、英語ではabsurd drama。日本語の不条理劇ってめっちゃ哲学的な響きがしますが、なんせabsurdですから…。原書、tragicomedyって書いてあるし~。というところから出発して、今、原書読んでいるのですが、意外に面白いし、意外に猥雑だし、楽しいです(もちろんさっぱり意味の分からないところもあるんですが(^^;)
 

投稿: めぐむ | 2011-01-31 00:13

>星セント・ルイスのコンビで、ゴドーを見にいかはったんですか

いやぁ、それが、、、本当の舞台を見たのか、テレビ番組で見たのだったか、とにかく古い話なので記憶があやふや。すみません。

そう、「不条理」っていう言葉はフランス語の absurdité を翻訳したものだと聞いたことがあります。原語を知ると「不条理」とはうまく訳したなぁと思うのですが、知らないとわからない、っていうことはやはりまずい訳なんでしょうか。「馬鹿らしい」ではないし、「理屈に合わない」もちょっと違う、「荒唐無稽」はいくらなんでも...(笑)。

投稿: ボリロン | 2011-01-31 00:45

ボリロンさん、
 フランス語のニュアンスは分からないのですが、英語から受けた私の印象は、それこそ日常で使われているabsurd、現代語に訳すと「わけわかんなーい」のノリ。そうや、「わけわかんなーい」なんやって思ったとたんにストンと落ちました~。(^^;

投稿: めぐむ | 2011-01-31 10:47

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