公開稽古
遊劇体の「蘇りて歌はん」の公開稽古が行われるというので、行って来ました~。
京都芸術センターは元学校を改造しているので、稽古場は教室。教室のドアをガラッと開けると、もうみんな揃っている。うわぁ~、大熊ねこさんや!、うわぁ~村尾オサムさんや(ほんま「縄文人にあいういう」は好きでした!)、うわぁ~五条楽園の女神さんや(キャー!、ん(^^?)と、すんごいミーハー気分(^^;
キタモトさんが劇や舞台のこと、どういう演出を目指しているかなど、非常に丁寧に説明してくれ、その後、稽古が始まり、一幕を最後まで通しました~。
達ちゃんは東京弁をしゃべる舞台監督の役。一番年下で軽薄な感じ(^^;が、妙に合ってる。。。
1960年の話~。私が生まれる前です~。いやー、あの頃ってそんな時代だったのかなぁ。
実際にあった劇団崩壊の話なのですが、理論とか、○○論とか、みんなめっちゃ熱い。。。というより、暑苦しい。。(^^;
今の時代と対極にある世界です。
セリフの80%が漢字で出来ていて、頭んなかで変換するのに忙しい。しかも独白が多くて、会話しているんだか何だか(^^; 。前に達ちゃんに台本をちらっと見せてもらった時、セリフが1ページとか、ここからここまで全部セリフとか聞いていたけど、ほんまに大変そう。
で、達ちゃんが長台詞を言っているとき、キタモトさんがやってきて、こんなにセリフが長いんですよ~と、一人一人に台本見せて回ってました~。うん、私、知ってる。。稽古見たいねんけど~。。。
しばらく通して、キタモトさんが稽古をとめて、あれこれ指示。
「今、とめましたけど、これでまだセリフは10個目なんですよ」。。思わず笑った。。。それだけセリフが長いのです。
それにしても稽古を見て思ったけど、みなさん非常に緻密に考えているということ。
そこまで考えて、1個1個積み重ねているんだ~と、プロの厳しさを知った思いです。
山科で、ひーひー言ってる私は、当たり前だけど、甘い甘い。
演る方も大変だけど、見る方も大変。ところが、次第に引き込まれていきます。
人間模様が段々あぶり出されてくる。。。いけ好かない演出家とか、若いニューヒロインとか。。
何かが起こる予感!
というところで、一幕が終わりって公開稽古も終了。期待度最高潮で終わるという、まるで絵に描いたような、予告編的終わり方でした~(^^;
いやー、絶対見にいくで~。
これは、精華小劇場の挽歌なのです。
大阪難波にある精華小劇場。仕分け(?)で閉鎖が決まったそうです。
また一つ文化の拠点が無くなります。
劇団崩壊の話と絡めて、一つの時代の終わりの象徴なのか。。。
本邦、初演だそうです。
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