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2011-03-19

 いやー、この一週間テレビを見て感動したことはいくつかありましたが、NHKのアナウンサーの声には心底おそれいりました。
 あの落ち着いた、明るすぎず暗すぎず、けどほのかに明るい、抑制のきいたあのトーン。さすが、プロです。あれでどれだけ、みんなが落ち着いていられたか…。

 昔、ある人と夜にしみじみ電話で長話したことがあったのですが、その時、「良い声ですね」と言われたことがあります。夜で、深刻な話してたので、トーンは低め、抑制が利いていたのかも…?で、その声を、昼間に友達から電話がかかったときに出すと、必ず「どうしたん?大丈夫?」と言われます(^^;。なので、昼間は、思いっきりトーンの高い営業用の声です(^^;この営業用の声も褒められたことがあって、こないだも「電話でその声を聞いただけで仕事が来るよ」(ほんまかいな(^^;)と言われました。結局、何がいいのか悪いのか分かりません(;^_^A アセアセ…

 ともかく、声は大事ですね~。
 今日の義太夫さんも、すんごく良い声をしてはりました。

 1月に文楽鑑賞教室に行って、飛び入りで人形を遣わせていただいて感動した~という話を書きましたが、その本編が京都文芸会館であって、「曽根崎心中」を見に行って来ました。

 最初に丁寧な解説があって、またもやものすごく分かりやすかったです。お話が非常によく分かった。

 徳兵衛って、ずっと40歳ぐらいだと信じていたのですが(^^;実は25歳でした。といっても、10歳ぐらいから丁稚奉公して、働いてやっとのれん分けしてもらえるぐらいだから、今でいえば中堅どころ、35~40歳ぐらいというのも当たらずとも遠からずでしょうが、25歳と19歳の心中というのは、かなりショックでした(--;

 何がショックだったかというと、長年信じていた「徳兵衛=真面目で一途で実直なこのままでいけば成功間違いなしの会社人間が、中年期に魔が差してあれよあれよの転落」、という構図がガラガラと崩れたからです。まぁ、崩れたからどうだってことはないんですが(^^;

 さて、舞台を見ながら、「デジャブ」が…。これこれ知ってる…、そう、去年の三月、南座に歌舞伎を見に行った時の演目と全く同じ。曽根崎心中、生玉神社の段、天満屋の段、そして曾根崎の森の段だったのです。その時、お初は中村壱太郎さん。

 全く同じ場面を、歌舞伎と文楽で見たことになります。
 いやー、全然違いました。。。

 なんつうか、人形の方が人間らしい。。

 歌舞伎が本物の人間で、文楽は人形なんだけど、どっちが人間らしいかというと、なぜか断然文楽でした~。なんでか分かりませんが、文楽ではしっかと抱き合ったりするけど、歌舞伎だと遠慮がちに抱き合っているからかなぁ~。ちゃんとした型があるのでしょうね。といっても、これはあくまで私の印象ですが。

 ただ、下女が寝てるところをお初を心中のために抜け出していく場面などは、歌舞伎の方が凝っているというか、非常に分かりやすくなってました。

 義太夫さん、いろいろな人物の声、ト書き、全部一人でやります。スゴイです。義太夫さん一人の声を聞いているから、人形に集中できるのかしらね。

 人形遣いもスゴイです。天満屋の段で、遊女がお初を含めて3人いるのですが、みんな違うんです。話すわけじゃないけど、なんか性格が違うのが見える。不思議でした~。その他大勢の人形(通行人の役?)は、一人で遣うというのも大きな発見でした。

 まぁ、話が話なので、明るい話じゃないので、この時期、すっきり爽やか感は少なかったです。25歳と19歳、いくら義理と人情に絡め取られても死んじゃダメだよと思いつつ、会館を後にしました。

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