« セイムタイム・ネクストイヤー | トップページ | 小さい「つ」が消えた日 »

2011-07-01

エル・スール-演劇ミニ講座

 「エル・スール-わが心の博多、そして西鉄ライオンズ-」という、ながーい副題の付いたお芝居が、7月例会で上演されます。

 昨日は、その演劇ミニ講座ということで、作&演出&舞台美術もなさる東憲司さんとトムプロジェクトの森さんが来て下さいました。東さんは、「桟敷童子」という劇団の主宰でもいらっしゃり、また去年大好評を博した川島なおみさんの「鬼灯町鬼灯通り三丁目」も東さんの作品です。前回の鬼灯町の話も交えながらのお話は非常に面白かったです!

 東さん、今は舞台のお仕事をなさっていますが、なんと子供の頃はお芝居が大嫌いだったそうです。というのも、ご両親が九州の演劇鑑賞会に入っていて、遊びたいのに芝居に連れていかれるのがイヤでイヤで仕方なく、悪いイメージしかなかったそうな…(^^; それが、不思議なことに、今回京都の演劇鑑賞会(労演)で上演することになり、それがなんだか不思議でまた、未だに怖いそうです。

 お芝居はキライだったけど、映画が大好きで、最初はシナリオライターになろうと思ったそうな。19歳の時に家出をして京都に来て、京都の鴨川べりで亀と等間隔に座るアベックをぼぉっと見ながら、どうせ一度しかない人生なら好きなことやろうと思って東京に行く決心をしたそうな…。で、そのうち舞台美術に魅せられて、美術を手がけるようになったそうです。

 が、入った劇団は新宿梁山泊というアングラ劇団。その後立ち上げた「桟敷童子」もどちらかというとアングラ系劇団。お金が無いので、空き地にテント張って公演し、舞台道具も劇団員が一週間もかけて全部手作りするそうです。新劇とはまた別のジャンルだけど、東さんは新劇もアングラもどっちの良さも認める異色な存在で、今回のご縁になったそうな。

 この様な背景を持った方なので、前回の鬼灯町鬼灯通り三丁目と同様、舞台美術にも注目デス。東さんは花が好きだそうで、前回はいっぱいの鬼灯でしたが、今回は、朝顔だそうですよ~。

 さて、肝心のエル・スールですが、東さんは博多の出身。博多には心の原風景がいっぱい詰まっています。時代としては、赤線が廃止され、と同時に西鉄ライオンズの快進撃もなくなろうかという時代。西鉄ライオンズの活躍にみんなが沸いて、炭坑が斜陽になりかけ、丁度戦後から高度成長期にさしかかろうかという時代のお話です。ちらっと聞いたところによれば、面白そうなキャラがいっぱいで非常に楽しみです。ちなみに「エル・スール」というのは「南へ」という意味だそうです。

 脚本、東さん特有の描き方が面白かったです。前回の鬼灯町は「川島なおみ」主演でという話で、本来なら川島さんの当て書きになるそうですが、川島さんといえばワインのイメージしかなく、困った東さん。これはよくやる手だそうですが、全然別の俳優さんを思い浮かべながら書いたそうです。前回、川島なおみさんのイメージとは全く違う、はちゃめちゃの可愛い汚れ役が生まれたのは、そこにも原因があるのだなぁと思いました。ちなみに、東さんが思い描いていた女優さんとは、若かりし頃の野川由美子さんだそうな~(^^;

 バラックばかりの家から少しずつ希望が見えて来た時代、まだまだ人情がいっぱい残っていた時代。みんな毎日食べることに精一杯で、やるせないことも辛いこともいっぱいあるけど、それでも前を向いて行っていた時代。なんだか、元気が出そうなお芝居で、とっても楽しみになりました~。

 たかお鷹さん、60歳を超えてお芝居の中で少年役にもなるそうで、そこも見所だそうです。

 ちなみに「西鉄ライオンズ」って書いてありますが、野球の話ではないので、野球が分からなくても何の問題もないので心配せずに見に来て下さいって、くれぐれも伝えて欲しいとおっしゃってました。
 

|

« セイムタイム・ネクストイヤー | トップページ | 小さい「つ」が消えた日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21295/52091623

この記事へのトラックバック一覧です: エル・スール-演劇ミニ講座:

« セイムタイム・ネクストイヤー | トップページ | 小さい「つ」が消えた日 »