« エル・スール-わが心の博多、そして西鉄ライオンズ- | トップページ | 愛宕山千日参り »

2011-07-30

燐光群・坂手洋二さん来たる

182_2 金曜日、次回例会の演劇講座として、小劇場の雄、燐光群の坂手洋二さんがいらっしゃいました!

 次回、地雷について扱った「だるまさんがころんだ」を、なんと!京都で公演するのです。数々の賞をもらった話題作です!

 「だるまさんがころんだ」は、地雷をテーマにした芝居を作ろうかという国際交流基金の国際的ワークショップから始まったらしい。様々な国の演劇人が集まって続いていたのだけど、様々な経緯から、最終的に坂手さんが1本のお芝居にまとめることになったそうな。作品がオムニバス風になっているのは、その時の様々な作品の反映からだそうです。しかも、最初にインスピレーションが与えられたのが、京都発の「ぢらい」という作品。作品を応募したとき、この作品良いからともかく賞を上げたいということで、急遽市長賞というのを作って「ぢらい」に上げたらしい。この「ぢらい」を上演した役者・スタッフが、実は会場に来ていて、感激ひとしおだったようです。

 石川県に地雷を作っている会社があるっていうのもびっくりでした(^^;

 それにしても、坂手洋二さん、よう喋らはる。喋らはる。。1時間半、びっちし、息もつかさず話しておられました。話は、だるまさんがころんだが出来た経緯、お芝居の内容、そして、ご自身が非常に関心を持ってられる、沖縄のこと、捕鯨のこと、イラク派兵の話…。

 震災&原発以来、みんなの関心は北に向いているけど、自分は敢えて南を描いて行きたいと、すっかり影が薄くなった普天間基地の問題について、最近書き下ろした「推進派」という芝居、そして、現在書いている最中のそのまま「普天間」というお芝居について、熱く語っておられました。

 特に、ニュースやテレビや報道からは抜け落ちて来る「事実」について、演劇が伝えていける、いや演劇じゃないと伝えていけない役割が芝居にはあるという話は、ほんと納得しました。

 話はあっちこっちに行くのですが、捕鯨が好きで、インドネシアで未だにモリで捕鯨をしている村にまで行った時の話は、非常に面白かったです~。その村は完全自給自足の村、貨幣はなく物々交換だそうです。自給自足とは何か、翻って、今の日本で自給率の低い日本はどうするのか、どうすべきかとか、まぁ、ここには書ききれないぐらいの深く重いテーマがさりげなーく提示されてて、なかなかに骨太でした。

 一番印象的だったのが、原発に絡めて、九州球磨川のダムの話。ダムを造ったら、鮎やウナギが遡上できない。で、50年以上も、鮎やウナギを捕っては、上流までトラックで何往復も運んでいたそうです。自力で遡上させるべき鮎を、わざわざトラックで上流に運ぶ。考えたら滑稽な話だけど、誰もおかしいと言わない。一旦国が事業を始めたら、おかしいって思っても、誰もストップがかけられない…。原発もしかり…。おかしな国だという話には、なーるほどと思いました。ずっと島根に住んでいたけど、中海干拓中止になったとき、やったー、やっとや~って思いましたもん(もう止めたら~と言われてから、ものすごい年月がかかった)。

 後、9.11が起こってぽしゃってしまった、セントラルパークに爆弾を仕掛けるコメディ、読んでみたいと思いました~。

  坂手洋二さん&燐光群のお芝居(特に「天皇と接吻」)については、京都労演でほんとよく話を聞かされてましたが、実際に燐光群のお芝居を見たのはまだ数本。その中の「3分間の女の一生」は、社会派的な路線とはちょっと違ったお話、「推進派」は日程の関係で見に行けなかったので、次回の「だるまさんがころんだ」はとっても楽しみにしています。

 燐光群の「だるまさんがころんだ」、9月4日~6日、京都府立文化芸術会館で上演です!


 

|

« エル・スール-わが心の博多、そして西鉄ライオンズ- | トップページ | 愛宕山千日参り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21295/52348575

この記事へのトラックバック一覧です: 燐光群・坂手洋二さん来たる:

« エル・スール-わが心の博多、そして西鉄ライオンズ- | トップページ | 愛宕山千日参り »