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2011-09-05

だるまさんがころんだ

 前に結婚してた時、元ダンナがカンボジアのアンコールワットの調査に行った。今はアンコールワットは一大観光地だけど、その当時は、ぽつんと木造のホテルがあるだけの小さな町だったそうだ。

 アンコールワットの周辺は当時はまだポルポト派の拠点の近く。調査団が町に入るには、前後を自動小銃を屋根につけた護衛車に付き添われた。もちろん、近くには地雷原がまだ残っていたようで、絶対に道路以外のところに入っていかないように、特に酒に酔っぱらって、ふらふらと小用を足しに出ていかないよう(^^; きつく言われたらしい。そういえば、カンボジアのトカゲのトッケイは、ものすごく大きな音で鳴いてびっくりするって話もしていた。

 義父は、足に癌ができて片足を切断。ずっと義足の生活を送っていた。。。

 ということもあり、燐光群の「だるまさんがころんだ」、実は以前から非常に興味があった。坂手さんのミニ講座も聴きにいった。そしていよいよ今月の例会!

 久々に「演劇の力」というものを見せつけられた気がする。芝居じゃないと伝えられない現実とか事実は、地雷に関する2時間の講義を多分、遙かに凌ぐ。それにしても、お芝居の中に込められた情報量の多さ!小気味よく繰り出されるセリフ、役者さんたち大変だわ~。

 お話は、オムニバスのようにいくつかのエピソードが並行して展開し、それが最終的に絡まり合って収束するというもの。

 イラクに派兵されてなぜか地雷原に取り残された二人の自衛官の話から始まり、表向きは製造機器メーカだけど、実は日本で唯一地雷を製作している会社に務めるお父さん一家の話、村の周囲が地雷原になってしまった東南アジア(カンボジア?)の村の話、やくざ同士の抗争から家の周りに地雷を埋めようとするやくざの親分と手下の話、地雷研究会で地雷撤去に励む若い女性の話、その他、落ちていた地雷をお土産に持って帰ろうとして空港で止められるジャーナリストの話、セントラルパークに地雷がしかけられる話(^^;などなど。。

 そして「だるまさんがころんだ」は世界中にある共通する子供の遊び。それと同時に「だるま」(手足をもがれた)という言葉の恐ろしい裏の意味。

 いやー、これらばらばらの話は地雷を軸につながっていて、どんどんどんどんと収束していく様子が非常に楽しかった。

 一人だけアメリカ人の役者さんが入っていて、途中、英語だけの会話の部分、字幕付きの英語の部分などあるのだけど、いやー日本の役者さんめっちゃ頑張ってはりました。全部、きちんと英語として聞こえました(^^)しかもその英語がめっちゃ速い(緊迫したシーンなので)。全然手を抜いてはらへんわ~、さすが~と、一人で感心してました。

 個人的には、やっぱり、カンボジアの村の話が心に響いた。何回か泣きそうになった。。

 途中、ギターと歌が入るのです。たまたまお芝居がはねた後の交流会で、席が近くになってその役者さん(南谷朝子さん)とお話させてもらったのですが、元々は坂手さんが台本に書いてあった詩に、自分で曲をつけて歌わはったそうです。歌がめっちゃ上手で、あれ~?役者さんやのに歌もうたわはるんやって思ったら、なんと時々ライブもしているそうです!ギター&歌の曲のスタイル、私は結構気に入ったので、京都でライブするときは是非行きたいなぁと思いました。お芝居の中で、おやって思ったのですが、ギターも、調音に工夫がしてあったのですよ~(^^)。

 なんというか、役者さんたちもお話自体も、ほんま隙無く、きちんと細かなところまで作り込んではるんやなあっていうのが分かって、非常に感動してしまいました。さすがや~。

 テーマとしては重たかった。世界には2億個以上の地雷が埋められていて、取り除くのに1000年かかるそうです。地雷は一個3ドル(今ならなんと200円!)けど、一個取り除くのに1000ドルかかるそうです。踏んだら爆発するやつ、離したら爆発するやつ、傾けたら爆発するやつ、一度目は爆発しないけど二度目で爆発するやつ、空中に飛び上がって1.5mのところで爆発するやつ(確実に人が殺せる)、クラスター爆弾、そして、アメリカが開発したスマート地雷なる、自己消滅装置がついた地雷。。。なーんか、人間が人を殺すために考える悪知恵にぞっとします。

 重い話だったけど、エンターテイメントしては優れていて、ほんまにほんまにほんまに満足でした。


 

 

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コメント

夏は「だるまさん~」でお世話になりありがとうございました。
偶然にもお隣でギター話ができて楽しかったです。
さて、12月23日に京都三条ラジオカフェで『芝居仕掛けの音楽会』やります。
労演さんあてにチラシを何枚か送りましたが
届いていなかったら教えて下さい。再送します。
役者南谷とは一味違うミュージシャン南谷をお楽しみに!!

投稿: 南谷朝子 | 2011-11-18 21:25

南谷朝子さま!

 なんとまぁ、書き込み本当にありがとうございます!「だるまさんがころんだ」、あれから数ヶ月が経ちますが、未だに感動は新鮮で、今でも思い出すとすぐに南谷さんの姿が目に浮かんで来ます!京都にいらっしゃるのですね!行きます行きます!

 労演にチラシを送っていただいたとのこと。まだ私の手元には来ていませんが、T屋さんに聞いてみますね。是非行かせていただきます。お友達も誘ってみますね。

投稿: めぐむ | 2011-11-18 23:23

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