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2011-11-07

詩人の恋

なんか、忙しすぎて追いつかないけど、書かないとさらに追いつかないので、書きます。

土曜日、京都造形芸術大学の「春秋座」に「詩人の恋」を見に行ってきました!

上終町に着いて、呆然。いつの間にこんな立派な劇場が出来ているの?中入ってさらにびっくり。こんな大学で勉強できたら楽しいやろうなぁ~。劇場は、歌舞伎の小屋仕立てみたいで、赤い提灯ぶら下がっててさらにびっくり。

「詩人の恋」は、老年のボイストレーナー教授と自分の才能が枯渇したと感じてる若いピアニストの、シューマンの歌曲を巡るお話。ピアニストは反発しつつも、シューマンの歌曲を一曲ずつ習得しながら、互いの人生が交わっていく。最初は音楽でぶつかり合うのだけど、段々と話に陰影が加わって、老年の教授の忘れられない過去、第二次大戦中に強制収容所に送られた辛い深い人生が関わってくる。人生は、時としてとても残酷。

切ない思いが、シューマンの歌曲「詩人の恋」に投影され、シューマンの歌曲のCD買いたくなりました。特に5月、花一杯咲き乱れる素晴らしい季節に起こった残酷な出来事。思わず胸が潰れそうになりました。歌は、直接的には自分を裏切った恋人への怒りと赦しを歌っているのだけど、それが実際に歌われる場面は、もっと深い人生を投影している。自分の気持ちが歌に投影されているというか。

良い歌、良い作曲家、音楽家は、抑圧の中で生まれるという例えを聞きながらちょっと納得。音楽を愛しながらも、その音楽を自分を苦しめたナチスドイツのドイツ語で歌わなければならない矛盾とか、悲しみとかも伝わってきました。結構、深いお話でした。

劇中に出て来る「道化師」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」も懐かしかった。思わず音楽がよみがえってきました。序曲は誰もが知っているあの曲。

畠中洋さんも加藤健一さんも、めっちゃ歌が上手!あのシューマンの歌曲を歌うんだもの。ピアノも上手といっても、実際に弾いているのか、弾いているところと弾いてないところがあるのか、分からないぐらい上手でした。

久々に本当に良い舞台を見ました。また関西に来ることがあったら、何度でも見たい気がしました。

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