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2012-02-15

この道はいつか来た道

 またもや更新が遅れて、少し前のことになりますが、淀のDDシアターに別役実さんの「この道はいつか来た道」を見に行きました。

 いやー、いい脚本やった。別役実さんの脚本が、ほんまにパズルのようで、綿密に組み立てられていて、ほんまに良かったです。最後、思わず泣いてしまった。

 お話は、人生末期の年老いた男女の話。ガンの末期で、2人とも余命いくばくもない。ホスピスにいたのだけど、「痛がりながら死にたい」と逃げ出して来て、ホームレス状態に。その2人が、毎日出会って、毎日結婚する。

 演じたお二人は京都を代表する役者さん。とってもご高齢。最初見た時、びっくりしました。手に何持ってはるんやろう。。すぐに「それ」が何か分かりました。なんと「台本」です。台本持って舞台に立ったのを初めて見ました。立ったり座ったりの動作も大変なのか、そこは、「黒子」が大活躍。黒子が非常に味があって良かったです。黒子さん、セリフ全部覚えてはるんやろうね。ちょっとプロンプタみたいな役割もしてはって。

 どうせなら、すっぱり「朗読劇」にした方が良かったのではとも思いました。朗読劇といっても、アクティブな動きのある朗読劇もあることだし。。

 それでも、この脚本の味わいは、そんなお二人だからこそ余計胸に迫って来たのかなぁとは思いました。なんせ、別役実のホンが良すぎる。私が見た回は、(前の回を見た方に聞くと)、ちゃんと台本を見てセリフを言っていたので、パズルが崩れることがなく良かったらしい(;^^)ヘ..

 このお話、見る年代によって感想は全然違うのだと思います。私は、やっぱり両親が高齢になって来ているから、なんか胸に迫って迫って、色々考えさせられました。若かったら、多分、分からなかっただろうなって思う。

 しみじみ、良いお話でした。別役実ってスゴイわ。

 それに、舞台装置の電信柱。このところ、DDシアターの別役さんのお芝居によく登場するあの電信柱。あの由来がパンフレットに書いてあって、ちょっと感激。関電まで、本物の木の電信柱を取りに行ったそうです。そうですよね、あんな風情のある電信柱、今はないもん。。お宝やね~。


 さて、私、「京都労演」(勤労者演劇観賞会(であってる?)の運営委員なんですが、3月は私の担当月です。

 次のお芝居は「しのだづま考」。歌舞伎や文楽で有名な「葛の葉狐(信田妻)」のお話。漁師が助けた狐が、恩返しに妻になって子供を産みます。ところが、子供に本性を悟られて、「恋しくば たづね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」の歌を残して泣く泣く信田の森に帰っていく。その子供があの陰陽師安倍晴明というわけです。なんと、一人芝居。なのに、一人十何役もこなさはります。

 このお話の解説というか、見所をお話してくれる「演劇ミニ講座」が今週金曜日17日に行われます。場所は、二条寺町にある京都労演事務所。もちろん、入場無料。どなたでも来ていただけます(入会してなくても大丈夫です)。良かったらお越し下さい。私、司会せなあかんねん。

 2月17日 19:00~ 「しのだづま考演劇ミニ講座」 於:京都労演事務所

 なんと、三味線での説教節弾き語りもあるそうです。


 

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