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2013-04-28

音楽劇 わが町

 労演の例会は、俳優座劇場の「音楽劇 わが町」でした。

 アメリカの東海岸ニューハンプシャーの架空の町、グローバーズ・コーナーズのお話。まだ、馬車が主流の時代、自動車が出始めた、20世紀初頭、日本でいえば、明治の終わりから大正時代のお話。

 ソーントン・ワイルダーの古典的な作品らしい。。ピアノ一台での音楽劇。歌がとってもステキ!
みんな歌が上手で、特に、土屋裕子さんの歌声が良かった~。
 舞台装置がシンプルで、何もないのに、まるでそこにちゃんと台所とかがあるように演技しているので、つい手許をみてしまいました。


 まだ人の人生がそれほど複雑ではなかった時代のお話。
 今のように多くの選択肢があるわけではなく、人は生まれて恋をして結婚して死んでいく。

 久々の三幕もの。一幕は、淡々とというか長々とほんとなんということもない日常生活を描く。ちょっと退屈のような、このままこれで終わるの(?)って思わせるけど、これがミソなんだろうな。なんということもない、記憶にも残らない、何をしてたっけ、何を話したっけっという日常生活が実はどれほど貴重なのか。。それは、後にならないと分からない。

 二幕は、主人公の二人が恋に落ちるくだり。。アイスクリームソーダ♪ 甘酸っぱい恋のお話
 そして、三幕は、、、、想像通り、人生の死。
 まぁ、よう泣かせてもらいました。

 娘もそのうちお嫁にいくしなぁ~。今の内に、毎日を大切に送らなくっちゃねとか。
 
 人生は二人ずつで生きるのがいい。一人は何か不自然♪というメロディーが耳について離れず。
 物語がボディーブローのように効いて、自分の人生について考えたまま、ちょっと立ち直りきらないかも。。

 あっ、蛇足かもしれませんが、三幕で亡くなった人がお墓でじっと待っている姿。
 あれは、キリスト教的には、キリストの再臨まで待っている図なのかな。クリスチャンの私とすれば、別に、あそこでずっと待っていなくても、天国で自由に暮らしたらいいと思うけど、ソーントンさんの解釈としてはそうなんでしょうね。クリスチャンの中には、再臨までじっと待っているのもいやと思う人がいて、フィリップ・ブルマンの「ライラの冒険」のような「天国への反乱(?)」が生まれる土壌はここにあったんかなぁって、ちらっと思いました。

 もちろん、「わが町」を見下ろす丘の上から、子孫たちの営みを見守っているという図式が、普通の解釈の仕方だと思います。。
 
 シンプルなものの中に真実が込められているような、 しみじみ、良い舞台でした~。

 あっ、初日の開演前の陰マイクしましたが、完璧ですねって褒められました(^^v

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