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2015-05-26

御坂道

静岡山岳自然ガイド協会の研修で、御坂道を歩いてきました。

 御坂路は、河口湖から御坂峠を越えて甲府に通じる古代からの路で、その歴史は律令制度の官道にまで遡る。それ以来、明治の始めまで主要街道として人々に使われてきた。

 普通、峠越えといえば、しかも標高の高い場所での峠越えといえば道幅はそれほど広くないが、御坂路は馬も通った往来の激しい場所だったらしく、その道幅の広さにびっくり。それもそのはず、御坂路を歩いた後、産屋が崎で古代官道を発掘した担当者からの話を聞いて、当時の官道が6m幅だったことを知った。6m幅といえば、約3間。江戸時代の東海道が普通3間幅なので、いかに主要幹線道路だったかが分かる。

 藤野木の入口。今は狭い入口だが、明治時代の古い写真(ケンブリッジ大学秘蔵明治古写真)をみると、当時の道幅はもっと広い。つまりは、元々は5m幅の広い道だったらしい。

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 入口にある説明板。

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 オドリコソウ。日本固有種。ヒメオドリコソウは外来種。

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 なぜかクリンソウ。

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 シロバナヘビイチゴ。

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 三星神社。

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 藤野木のオオボダイジュ(天然記念物)。。お釈迦さんが悟りを開いた菩提樹(クワ科)も、シューベルトの歌の菩提樹(セイヨウボダイジュ)も、この菩提樹(アオキ科シナノキ属)も、名前はみんな菩提樹だけど、全部違う種。

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  ツリバナという木。

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 道の一段上に古道があり、ちゃんと石垣で護岸してある。

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 本日の講師の三上ガイド

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 クマシデの葉っぱ。ホップみたいだけど、ビールはできません。

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 フタリシズカ。フタリシズカは、花穂が1人になったり2人になったり3人になったりする。

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 これは、タケニグサ。昔は肥だめに入れたらしい。つまり、毒があって、ハエの幼虫とか殺す殺菌作用がある。

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 ラショウモンカズラ。昔京の都の羅生門で渡辺綱が、鬼女の腕を切り落としたその腕に似ている(なんじゃそら(;^^)ヘ..)ことで名付けられたらしい。。。

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 ウツギ。。

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 ここには可愛いチゴユリが。。その下にあるのは、はっぱに赤い縁取りのあるツタウルシ(かぶれます)

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 いきなり話を振られて焦ったフタバアオイ。。双葉葵は、上賀茂神社の神紋で、葵祭の時にも飾られる。。そこまでは知っていたが、その先が(;^^)ヘ.. なんでこの地味なフタバアオイなのか調べましたがな(;^^)ヘ.. 1400年前に、凶作続きだったとき、お告げに従って葵を飾って祭りを行ったら天候が回復したのが由来らしい。。そして、徳川家康との関連は、当時は清和源氏の子孫じゃないと征夷大将軍になれなかったため、賀茂神社の氏子であった新田源氏の子孫であることを示すため、賀茂神社の神紋であるフタバアオイを使って、ミツバアオイにしたらしい。
 お花は地味ーー。茶色いお花が咲いています(分かりますか?右下の角です)

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 ハシリドコロ。有毒です。食べると走り回るからハシリドコロ。夏になると枯れてしまうため、春しか見れない。実は、ナスみたいだった(花もナスみたい)。けど、食べれません。。

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 2人そろったニリンソウo(^o^)o

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 古い石仏がおかれている。

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 そして、道の脇にある古い旧道をたどった先には、なんと、慶應4年3月に立てられた馬頭観音の碑。立派でした。今の道からは見えないのです。人知れず立って、当時の賑わいを伝える無言の碑。

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 古い石畳も現れました。

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 クワガタソウ。
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 とても趣のある馬頭観音。お顔が優しい。
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 子供ができることを祈って石を投げたという子持ち石の塚。。子供ができるかどうかより、これだけの小石が積み上がっていることに感動。一応、小石投げてみました(もう関係ないですが(;^^)ヘ..)

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 写真には写ってませんが、ヤマツツジもきれいに咲いていました。この葉っぱは、秋の紅葉が美しいオオイタヤメイゲツ。秋の紅葉でなくても、葉っぱのきざぎさが美しい。

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 エイザンスミレの葉っぱ。エイザンとは比叡山。比叡山に何度も通っているのに見たことない(;^^)ヘ..来年は探してみよう。。スミレなのに葉っぱが切れ込んでいるのが特徴。

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 御坂峠に近づく。峠は、戦国時代の守りの要。昔の御坂城の縄張りが見られる。

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 往来の激しかった江戸時代には、峠に茶屋があった。茶碗のかけらとかいっぱい落ちてました。

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 峠には天神さま。

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 ミヤマザクラ。おしべがぴんぴんしているのが特徴。最後の桜です。

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 峠を越えると、お顔の表情が変わります。峠を境に石工が変わるのでしょう。

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 きれいなミズナラの林です。

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 ホソバギンランが咲いていました。ランの仲間。絶滅危惧種です。

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 クサタチバナです。

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 トチノキのシルエットも美しい。

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 新緑は美しい。

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 クルミです。クルミの花には雄花と雌花があると初めてしりました。雄花は房みたいに垂れ下がります。

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 そこから河口湖畔の産屋が崎に移動。古代の官道を発掘した担当者の話を聞く。当時の官道は、平野部ではなんと直線道路だったのにも感動。路は普通、自然に緩やかなカーブを描きながらできているが、ほんと一直線で(つまり人工的)、その延長線上にぴたりと遺構が見つかったようで、当時の律令政府の権限が、当時の都からかなり離れた地方においても意外に強大だったんだと感心した。


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 そこから峠に上がってみる。やっぱり広い道幅の道。峠には馬頭観音。
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 帰りに寄った渋川温泉で、今年初の蛍を見ました。
 行きも帰りも富士山が見守ってくれていました。
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