2011-03-31

英国王のスピーチ

遅ればせながら、アカデミー賞をもらった「英国王のスピーチ」を見て来ました。
非常に丁寧に作られた、とっても良い映画でした。

現エリザベス女王のお父さんであるジョージ六世は、重度の吃音だったのですが、それを克服した実話です。王と言語聴覚士との交流が丁寧に描かれていて、不信、信頼、を繰り返しながら、少しずつ心を開いて、障害を克服していく様子が、そうなるんやろうなぁと分かっていても感動的でした。特に最後のイギリスがナチスドイツに宣戦布告した時の国民向けスピーチは、一緒になってドキドキしながら、感動して聞いてしまいました。「王冠を賭けた恋」の王って、このジョージ六世のお兄ちゃんのことやったんやーとか、よく分かりました。当時は、離婚した女性が王妃にはなれなかったのに、じゃぁ今のカミラ夫人は何で王妃(まだ皇太子妃だけど)になれたのかが謎です。

発音矯正ものといえば、コックニー(ロンドンの下町訛り)をクイーンズイングリッシュにするオードリーヘップバーンの「マイフェアレディ」が有名です。ヒギンズ教授にRain in Spain stays mainly in the plain を呪文のように言わされるシーンが有名で、最初は「ライン イン スパイン スタイズ…って」言っているのが、最後は見事に「レイン イン スペイン ステイズ…」となっていきます。ベッカムがレアルに移籍するときのインタビューで、I gonna play in Spain(…プライ イン スパイン)と言うのを聞いて、おおロンドンの下町っ子と思ったのを思い出します。初めてロンドンに行った時も、 バスの運ちゃんにスタイションと言われ、頭にはてなが3つ、数秒悩んでやっと、ああ、ステーションか!と判明した時の感動なども懐かしいです。

そう言えば、前に、イギリス人の先生に、イギリスでは「話し方教室」に子供を通わせる親が結構いるという話を聞いたことがあります。そういう教室が多いらしい。もちろん、スピーチも教えてくれるが、発音矯正も重要。なんせ発音で出身階級が分かる国ですから。。そーいえば、スコティッシュ(訛りがきつい)の先生がおっちゃんから、「お前スコティッシュなのに、イングリッシュ教えとるんか」とからかわれていたのも思い出しました。その先生は、日本で英語教えていたのですが、イギリスの家族と久しぶりに電話したら、「日本に行って、英語が上手になった」と褒められたそうです(;^^)ヘ..。

言葉を直すのは難しい。吃音は、この発音矯正より(?)もっともっと涙ぐましい努力が必要かもしれないなと思ってみてました。

映画に話を戻すと、コリン・ファース、こんな役?演技?するんやっとビックリでした。最近の印象と言えば、歌って踊って頑張る中年のおっちゃん代表の「マンマ・ミーア」(ゲイの役だった)とか、40代の(^^;ラブロマンス「いとしい人」とか、甘い雰囲気の役が多かったので、ずっと四角張った渋面を見るのは初めてでした~。しかも、スピーチのシーンが多いから、ドアップ多いし~。言葉が出てこない様子が非常に上手でものすごく見直しました~。奥さん役のヘレナも良かった。ハリーポッターの完全にイカレタ魔女とか、スイニートッドの怖い奥さんとかの役が多かったので、普通の役(^^;がちょっと新鮮でした。

あー、ほんとに、しみじみ良い映画でした。。。


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2009-11-05

グレイ・ガーデンズ

 そろそろ明日あたりから、ふっかーつしようかとは思っておりますが、今週はずっと家に引きこもっております。仕事もちょうど無かったため、ほんまようけの映画を見ました~。佳品あり、SS級(我が家では、B級、C級を超えて、スーパーしょーもない映画をSS級と言います(^^;)あり。最近のSS級映画は、アンジョリーナ・ジョリーの「ウォンテッド」、ほんまにチョー・しょーもなかった…。時間返せ~と叫んだ私。このウォンテッドに迫るしょーもなさが、「ハプニング」。映画館で予告編見てちょっと気になっていただけに、C級にも入れたくないしょーもなさでした(^^; rubbish!

 「21グラム」を見て以来最近お気に入りの、非常に魅力的で非常にセクシーなおっちゃんベニチオ・デル・トロ(共演はハル・ベリー)の「Things we lost in the fire(悲しみが乾くまで),2007年)は、題材は辛いながらも(夫を失った妻とドラッグ依存症の男が共に立ち直っていく話、ロマンス無し)なかなかの佳品。やっぱ、このおっちゃん、いいわ~heart04 次はチェ・ゲバラの映画2連作見ようっと。

 リチャード・ギアとダイアン・レインの「Nights in Rodanthe(最後の初恋)、2008年」も、心がほのぼのして少し元気になったかなぁ~。離婚した男女の話。この二人は、「運命の女」で共演していて、その時ダイアン・レインは若い男との不倫に走る役だったので、なんだか不思議な感じがしたけど、まぁそれでも許せました。

 で、本題の「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」
 これはケネディ大統領夫人のジャクリーンの親戚、上流階級の母娘が転落して「ごみ屋敷」に暮らすようになるお話。実話であり、1980年代にドキュメンタリー映画にされて話題になり、とうとう、ミュージカルにまでなったお話です。今年、日本で初めて日本版(大竹しのぶ、草笛光子)ミュージカルが上演されます。

 いやー、depressing 沈みまくりました。
 あの時代、上流階級の女性の幸せは「結婚」で決まります。一生お金に苦労せずに養ってもらえる男性をゲットするために、社交界デビューして「幸せな結婚」を手にいれるわけです。でも、そこで「自分らしく生きようと思えば?」 このテーマは、大ヒットを記録した「タイタニック」にも描かれております。タイタニックのヒロイン(ケント・ウィシュレット)の家の命運は彼女の結婚にあり、それに反発してデカプリオに走るわけです…。

 母親のイディは、歌が上手で歌手になりたかった。けど、あきらめて三人の子育てをします。でもあきらめきれずに家でパーティー三昧、とうとう夫に離婚されます。娘のイディ(リトル・イディ)は母親に似て、夢は女優になること。けど、結婚しろと父親に言われます。母親は娘に、long leash を持った男性を見つけて、好きなことをればいいというのです。leash というのは犬の散歩の時に犬につける紐のこと。hold …on a short leash というのは、相手の行動を束縛するというイディオム、夫あるいは妻の行動を束縛する時に使います…。。。自由にさせといて、羽目をはずしかけると手綱を引き締めるlong leashといえば、日本語で言えば、おしゃかさまの手のひらで遊ぶ孫悟空って感じでしょうか…。

 さて、娘のリトル・イディ、結婚する気はなく、妻帯者に走って遊ばれ捨てられ、ニューヨークに行ってチャンスをつかみかけるのだけど、結局は、自分を縛っている何かによってどうしても飛び立つことができない…。で、結局二人は、庇護者を失い、生活の手段を失って、お互いに憎み愛し、つまりは共依存の関係で、「ごみ屋敷」のグレイ・ガーデンズに沢山の猫やアライグマと一緒に暮らすことになるわけです…。

 あの可愛いドリュー・バルモワが見事な怪女になっていて(^^;、すごい感じ(^^; 

 この憂鬱なお話、どうやったらミュージカルになるんでせう。気になりますが、今のところ見に行く予定はありません(^^;
 

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2009-04-23

ゆくへもしらぬ

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 朗読劇というものを、初めて見ました。

 新緑のきれいな宇治にある源氏物語ミュージアムで、源氏物語の宇治十帖、浮舟の話を朗読劇に仕上げてありました。達ちゃんこと中田達幸さんの演出です。薫の宮や匂宮、浮舟やら大君、ナレーターなどが出演。立ったまま朗読するのかと思いきや、歩き回ったり、動いたり、顔を動かしたり、手を握ったり、後ろから抱きしめたり、片手に台本を持っていて表情こそ変わりませんが、少し動きが入るだけで随分と印象が違います。さすがは、朗読だけあって、言葉はストレスなく聞き取れるし、語尾は優しいし、集中して入り込むことができました。やはり物語が「物語られる」というのは良いものです。

 受講者だけ特別に100円引きになったので、喫茶室で食べた抹茶プリンパフェもこれまた美味でございました。

 それにしても、しみじみ源氏物語を聞くと、なんというか1200年前も今も、人間模様というか男女の営みというか、愛憎は変わらないのですね~。さすがは千年、読み継がれてきた古くて新しい物語です。

 という印象を持ったのは、夜(まだ公開されて2週目なのに夜一回しか上映してないのですよ(T^T))に、「ある公爵夫人の生涯」を見に行ったからです。この映画、主人公は実在の公爵夫人、ダイアナ妃の先祖にあたる人で、同じ様に悲劇的な人生に立ち向かわざるを得なかった人です。なんと私の当初の期待を裏切って、良い映画に仕上がってました。

 日本とイギリスと国は違えど、同じ貴族社会、出自だの嫡子だの血筋だの…よく似た環境で繰り広げられるお話(もちろん、夫は女ったらし)は、どこか似通っております。愛のない結婚と、愛のある関係と、不実な男と誠実な男、そして心に正直に従ったあげくに待ち受ける残酷な運命、どうにもならない運命にどう落とし前を付けるかとか、微妙に似通ったところがあって、どこでも(そして多分いつの世でも)同じなのね~って思ってしまいました。

 源氏物語は光源氏(男目線)の話だけど、今日の宇治十帖は浮舟の視点(女性の視点)で描かれており、「公爵夫人」の方も女性の視点で描かれているから、余計にそう思ったのかもしれません。

 敢えて二つの話の違いを言えば、浮舟は現実から逃げて(?)出家するけど、ディバンシャー公爵夫人は、運命を受け入れて生き抜くことでしょうか。受け入れる、つまり大人になるってことなんだけどね(^^; あの強さが私は好きです~~、対する浮舟は非常に日本的かな~~。

 「ある公爵夫人の生涯」、特に公爵夫人のイギリスなまりが素敵です。非常にパキパキした(角の立った)英語。あたくしイギリスなまり&スコットランドなまり&アイルランドなまりって大好きなんです(^^; しかもちょっと上品な素敵な表現がいっぱいあって、思わずメモメモしたかったです。あんな気品のある格調高い英語を話す機会は多分一生ないでしょうが(^^;、それでもテレビで放映されたら録画して、書き留めたい表現がたくさんありました~。

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2007-01-31

インドの衝撃

 NHKスペシャル「インドの衝撃」(3夜連続)を見た。

 第一夜は「わき上がる頭脳パワー」第二夜は「11億の消費パワー」そして第三夜は「台頭する政治大国」だった。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/070128.html

 どれも、どちらかと言えば「バラ色」の良い面ばかりが紹介されている感があり、潜在的なパワーを紹介するには良いが、多少、実態とはかけ離れた部分もあるように思えた。昨晩は、農村の貧困についてのレポートもあったが、農村で食い詰めた農民が自殺するかあるいはスラムに夜逃げしてくるかのどちらかにまで追い詰められているというところなど、あともう少し鋭く切り込んで欲しく、多少、物足りなさが残った。

 しかも消費に群がる人たちを見ると、お金持ちがお金使わないとお金は下々にまで回っていかんわなと思いつつ、数十年後には(かつての日本と同じく)、サリーを着ている女性を見られなくなるんじゃないかと、一抹の寂しさを覚えた。まっ、個人的には、サリーは涼しいし着やすいので、すたれないんじゃないかとは思うけど…

 2月4日からは、今度はドキュメンタリーとしてNHKBSでインドを取り上げるらしい。

http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/

 世界のドキュメンタリー「シリーズ 目覚める大国インド」である。こちらは、ドキュメンタリーだけあって、かなり現実に即したものになるのではないかと期待をしている。

 第一回はアウトソーシングの話、第二回のボリウッド(ハリウッドのインド版、ボンベイは映画の都なので、それをもじってボリウッドと言う)の話は面白そうだし、第三回の綿花地帯の話も面白そうだ。昨晩のスペシャルでは、アメリカからの遺伝子操作された綿の種子が、農民の借金のもとになっていることが紹介されていたが、(農民の学力不足により取扱説明書が読めないことや、インドの種子は乾期の水不足にも耐えられるが、遺伝子操作されたアメリカの種は灌漑設備を前提としているので、作物自体が育たないことなどが原因)、こういう部分など多少は、掘り下げてあるかもしれない。

 それにしても、アメリカの種をそのままインドに持って来て売るというのは、悲しい現実です…

 先日、インドデリーの郊外で子ども数十人を殺害したインド人男性が逮捕されたが、これなど臓器売買が絡んでいるらしい。第四回は、薬の臨床実験の話のようで、予告だけを読むとかなり悲惨っぽい。

 第五回はガンジーの思想の継承について。スペシャルの第二夜にガンジーが出てきて教えを説く映画が大ヒットした話が出ており、それを見て感じたことがある。日本でも、清貧の思想というのはずっと日本人の心の底にあるんじゃないかと思うのだが、それは、多分、インドでも同じなんじゃなかろうか。肉食をしてアルコールを飲み(ほとんどのインド人は菜食主義でアルコールを飲まない)消費に群がる一方で、古くからのヒンディーの教えあるいはガンジーが実践した思想の根底にあるものは、インド人の中にずっと流れているんじゃないかと思った。ということで、これもちょっと期待している。

 興味のある方はどうぞ~。

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2006-05-25

歓びを歌にのせて

Yorokobiもう一週間前のことになるが…

 久々にぼろ泣きして、映画館から出てきたら目がぱんぱんに腫れてました。
 朝一番に、Mさんからメールをいただき、お勧めということだったので、みなみ会館に出かけて一緒にみました。

 お話は、コーラスの話し。身体を壊した有名な指揮者が、子どもの頃いた村(それも嫌な思い出ばかりのある村)に戻って来ます。そこの小さな教会の聖歌隊の指揮を任され、村人たちの心は歌う歓びにどんどん開かれていきます。しかし、ちょっと型破りのやり方に、疑惑を抱く人、嫉妬を抱く人がいます。また、村人一人一人にはそれぞれ人生にいろいろあり、問題がある。決して、楽な人生ではない。そんな中でも、コーラスを続けたいと願う村人たち…

 ところが……。オーストリアで開かれるコンクールの当日、大事件が発生する…

 うう、泣けました。どんな人にも一人一人にこの世界に役割があって、無駄なものなど一つもない…
 そして、歌を歌うということ、それによってどれだけ自分が励まされ、人を励ますものなのか…

 お勧めです!

 個人的には、この指揮者がやっていたトレーニング、取り入れてみたいです。お腹叩くとか、もみほぐすとか、空手みたいな型をやってお腹の底から声を出すとか…

 なんだか面白そう…

 

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2005-07-01

リチートラ

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サルヴァトーレ・リチートラ(Salvatore Licitra) のコンサートに行って来た。

 彼は、私のお気に入りのテノール歌手。映画「耳に残るは君の歌声」に出てくるオペラ歌手の声の吹き替えをした人物である。この映画を見て、トスカの「星は光りぬ」を聞いて、そのまま、心がめろめろに溶けてしまった…。去年は、わざわざ東京のミラノスカラ座公演「マクベス」まで見に行った…
 
 今年、「イル・トロヴァトーレ」のマンリーコ役で来日。本当は見たかったが、チケットのあまりの高さに断念。一応、ぴあの電話は繋がったのだけど(T.T)

 コンサート、大阪のシンフォニーホール。前から10列目ぐらいで、ちょうど目線の高さ。つい手の届くところにいる…。オペラグラスで見なくても、顔もばっちり…!「癖」なのかピアノの位置かげんなのか、ちょうど、舞台に向かって左の方を向いて歌っていたので、もろ私の正面…。ずっとこちらを向いて歌ってくれていたので、ものすごい大満足でした。声の振動まで伝わってくる場所でした… ものすごく豊かな声量、そのわりに、体格がやっぱり「かわいい」って印象が残りました。根っから明るそうな、イタリア人って感じ… あまり深刻な役はできないかも…!?

 大阪のコンサートは、歌曲中心。オペラのアリアは演目的には少なかったですが、観客からのリクエストに応えて(!)、「誰も寝てはならぬ」、トスカのアリア二曲(もちろん星は光りぬも)、道化師の衣装をつけろ!などなどあって、カタリカタリ、わすれな草も歌ってくれて、非常にのりのりのアンコールで、大満足でした…!

 あー、やっぱり、男の人の声はいいよねぇ~

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2004-08-29

女性が元気になる映画

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ひさびさに映画の話題を…

 女性のための映画(chick flickというらしい)というか、女性が元気になる映画を教えてもらって見たら、これがなかなか面白かったのです。元々は、友達同士のカジュアルな会話を勉強するのに良いと言うことで、教えてもらったのですが、筋もとっても面白かったです。

 一つは、「Divine secret of the YA-YA sisterhood」(日本語題名:ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」と「The First Wives club」(ファースト・ワイフ・クラブ)です。

 最初のヤァヤァの方は、母と娘の葛藤と和解の話、後者は、夫に裏切られた妻たちの復讐劇で、どちらも沢山笑って沢山泣ける映画でした。ベースになっているのは女の友情、ヤァヤァは小さい頃からの親友4人、後者は大学時代の友人です。

 ヤァヤァ、娘役のサンドラ・ブロックがとても良いです。娘と母親のいさかいを仲裁するのが、小さい頃からの親友三人、みんななかなかのおばちゃまたちですが、それぞれにそれぞれの人生があったこと、いろんなエピソードが盛り込まれています。このヤァヤァ、これまた私の大好きな「テルマ&ルイーズ」の脚本家が手がけていて、さすがに女性を元気にする映画だなぁと思いました。

 ファースト・ワイフ・クラブの方は、同年代ということもあるのか、ウン分かる分かるという場面続出で、ひたすら大笑いでした。なかなか痛快な映画です。

 さて、英語のお勉強の方ですが、ヤァヤァの方が、気の利いたというか気に入った表現が沢山あったかなぁ。ほっほぉ〜!相手をくさす場合にはこう言うのか!(まぁ使うことはないでしょうが)と目から鱗が落ちる表現が沢山ありました。

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2004-07-12

ロスト・イン・トランスレーション(Lost in translation)

これまた少し前に見た、映画ですが…

 「ロスト・イン・トランスレーション」 かの巨匠コッポラの娘、ソフィア・コッポラが監督してアカデミー賞を受賞した作品です。

 日本での公開が遅れたのは、なんでかなぁ〜。やっぱり、日本と日本人を「ネタ」にしているからでしょうかねぇ。人によっては、あまり気持ちのいい作品ではないのかもしれません。

 中年の男性(ビル・マーレイ)が、言葉も文化もさっぱり分からない異国トーキョーにやってきて、戸惑い孤独を感じ、同じようにトーキョーに取り残された若い人妻(スカーレット・ヨハンソン)と淡い恋心のような心の交流をするという話です。

 私としては、英語と日本語と両方分かるもんで(申し訳ない(^^;;)、結構笑え、面白かったです。この映画を見た外国人に聞くと、あちらで公開されたときは、日本語には一切字幕が付かなかったそうで、何が起こっているのか何をしゃべっているのかさっぱり分からないという主人公ビル・マーレイと同じ気持ちになれるという「トリック」があったそうです。

 その意味では、日本で公開されても日本語はわかるわ英語に字幕は付くわだと、おもしろみは半減するのかもしれません。

 映画の最初では、駆け出しの頃のイヤな思い出を思い出しました(;^_^A アセアセ…、いえ、香港のビジネスマンの通訳やったんですが、いきなりヒートアップして置いてけぼりを食ったという苦い思い出がありまして…

 トーキョーって、あんな所なんだ〜という、異国を発見するおもしろみもあったかも。なんせ、去年初めて「歌舞伎町」を昼間に歩いて、「おお、ここが歌舞伎町かぁ」としみじみ眺めたというぐらいですから、あの映画に描かれているトーキョーは、ほとんど異国か未来都市トーキョーって感じです。

 言葉の全く分からない異国に暮らす外国人って、人知れず苦労しているのだろうなと少し同情してしまいました。

 そういえば、今日お話した英会話の先生、京都に来て二週間足らず。会社から紹介されたアパートにはなんと「窓がない!」そうで、それ以来、アパート探しに懸命、みんな怪訝に思うけど、必ず『窓ありますか?』と尋ねて回っているそうな。
 二人で大笑いしました。

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2004-07-05

カレンダー・ガール

少し前だが、カレンダー・ガールという映画を見た。

 この映画、イギリスのヨークシャー地方を舞台にしたイギリス映画で、実話を元にしている。ヨークシャーのとある地方で、夫を亡くした友人を慰めるために、なんとお堅いキリスト教女性会が、ヌードカレンダー、それも、中年(というより老年?)のおばちゃんのヌードカレンダーを作るという話である。

 このカレンダーものすごく売れて、何億と儲かり、地元の病院等へ機器を寄付したという。ヌードカレンダーといっても、果物や編み物など日用品で身体の部分をうまく隠して、とても上品かつ、暖かい雰囲気の写真である。

 映画には、ヨークシャーの美しい景色がいっぱい、イギリスの一般家庭のとても心地よい雰囲気に夫婦関係、地域の人たちの様子などが、細々と描かれていて、とても素敵な映画になっている。

 ところで、お世話になっている英会話の先生、Anneは、ヨークシャー出身。独特のヨークシャー訛りがある。このAnne、今月、日本を離れてオーストラリアに行くのだが、あのヨークシャー訛りが聞けなくなると思うとちょっと寂しい。映画の中にも、ヨークシャー訛りが現れていて、Sunのことを、スゥンと言ったりするのだ。

 Anneは映画に出てくる場所、全て知っているという。子供が崖の上でしゃべる場所があるのだが、そこは昔、ボーイフレンドの車で毎日通っていたところだとか。ケーキコンテストも本当にあるんだよ〜、でも、映画の人たちはみんな裕福な階層の人たちで、本当はもっと厳しいのよと言っていた。この映画の話をすると、非常に懐かしそうにピョンピョンと跳び上がった。

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2004-05-02

インドとフラメンコ(2)

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フラメンコといえば、スペインだが、元々というか今でもジプシーの踊りである。

 今は、ジプシーとは言わず、ロマ族と言われている。ロマ族、すなわちジプシーとは、定住をせずにいろいろな町を回って歩く旅芸人のこと、いくつかの系統があり、北の方へ行った人々のことはボヘミアンなどと呼ばれている。

 さて、ロマ族は、真っ黒い髪に真っ黒い目、浅黒い肌が特徴的である。もちろん例外もあるだろうが、基本的にジプシーは共同体外の人間、地元の娘等との通婚は禁じられてきた。いろいろな場に呼ばれて音楽や踊りで楽しませる一方、常に、差別と迫害にさらされてきた人々でもある。

 このロマ族、元々はどこから来た人なのだろうか。諸説はあるが、一般的には、北インドの人々だと言われている。なーるほど、あの漆黒の髪い漆黒の目、インドに通じるものがあるかも・・・。

 このロマ族の源流について、ドキュメンタリー風にまとめた面白い映画がある。
 映画の題名は 「ラッチョ・ドローム」(Latcho Drom)。ロマ族の言葉で「良い旅を」という意味である。

 せりふは一切無い。音楽と音楽に含まれる歌詞、踊りのみで構成され、ロマ族の歴史をたどった映画である。その映画は北インドの旅芸人の一座から始まる・・そして西へ西へ、歩いて旅していたのが、馬車になり、最後はバスになる。音楽もインドの音楽からボヘミアン、ラプソディー、そしてフラメンコと変わっていく。北方に行ったロマ族は、冬、屋外が雪で覆われて寝られないため、木の上に家を作ってそこで寝る・・。さまざまな地で少しずつ違う文化や音楽を展開していくことがわかる、なかなか面白い、ロードムービーである。

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